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花ノ鳥 儚キ鳥 背負ウ鳥  作者: 秋の鶯
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第十四章 キセキ視点 仮説

事件や異変の原因は

殆ど醜い事情

村の村長が溺れてしまった欲、


それは『金』


そしてその為に利用されてしまったのが、


ウメ。


ウメは自分の知らない間に、村長の資金源にされた。そして村長の強欲によって、村の財産すらも吸い尽くしている。

本来、ウメの知っている村長は、穏やかで欲の無い人間だった。でもある日を境に、村長の欲はどんどんと膨らみ始める。

そのきっかけは何なのかは予想できないけど、きっと今まで溜めていた欲が一気に吹き出した影響で、欲を塞ぐ事ができなくなった。

村長は、人間としての道徳心などを引き換えに、資産を増やし続ける。今の村長にどれだけの道徳心が残っているのかは、あまり期待しない方がよさそうだ。

村長がこんな事態を引き起こせば、都のお偉いさんだって黙ってはいない。今回は事件火が燃え広がる前に、私が鎮火に走っただけ。最悪の場合、命をもって償わなくてはいけない事態も考えられる。

ウメの話では、その村長がお金に困っている噂などは聞いていなかったらしい。きっと、一度味わってしまった豪勢な生活から抜け出せず、散財してしまったんだろう。

でも、それでももっと豪勢な気分が味わいたくなった村長は、次第に自分以外の人間から搾取を始め、その歯止めが効かなくなった。

その搾取として利用されてしまったのが、ウメの能力。村長は美しい景色を、大金に引き換えている。

ある意味本末転倒な話だ。自然はお金では決して作れない、大地が生み出した至高の作品である。それを、作ったわけでもない人間が、我が物顔で私物化しても、何の意味も無い。

なのに村長は、自然の恩恵なども忘れ、今では自分の守っていた村さえも、金を取る『庭』と化した。

ウメは、途中から話についていけない様子だった。きっと、『お金』に対しての知識や価値観などが分からないからだ。

だから私は簡潔に、『お金』とはどうゆう物なのか、『お金』とはどれほど大切なのかを色々と教えてあげた。

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