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花ノ鳥 儚キ鳥 背負ウ鳥  作者: 秋の鶯
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第一章 キセキ視点 春の訪れ

だから私は、いつも仕事の話を村人に話している。各地で食べた美味しい物、綺麗な景色など。

でも、仕事の内容については全く話さない。理由は、単に仕事内容を知られたくないとか、そうゆう私の勝手ではない。

・・・でもこの理由も、ある意味私の勝手ではあるのかもしれない。昔一度だけ、村の子供達にせがまれて、仕事内容を話してしまった。

そして案の定、子供達は相当怖がってしまう。夜眠れない子もいれば、私を見るだけで逃げてしまう子もいた。

だから私は、その時自分自身に誓った。もし仕事内容を聞かれたとしても、せがまれたとしても、決して口にはしないと。

嘘を言っても構わない、怪しまれたって構わない。私の話で人が怯えている顔なんて、もう二度と見たくない。

でも、村人以外の旅人などは、私の姿を見ただけでも怯えてしまう人がいる。この大和に住む人々は、皆黒い髪に黒い瞳。でも、私はかなり不思議な見た目をしている。

決して私は病気ではない。私の先祖から代々続いている血筋が影響しているだけ。でも私は、先祖から見てもだいぶ変わった見た目なのかもしれない。

金色の長い髪に、左右で違う瞳の色。左目の瞳は真っ赤なのに、右目の瞳は金色。

左目の赤い瞳は母親譲りだけど、金色の髪と右目の瞳は父親譲り。私は、大和に住む『巫女』と、外国に住んでいた『魔道士』との間に生まれた「ハーフ」。

母親の家系は、代々この神社で巫女を務めていた。そして母親の家系から生まれた人間は、瞳の色が必ず赤くなるらしい。

一方父親の家系は、大昔にも渡って世界中で活躍していた『魔道組織』。父はその組織の一員だった。父はこの大和の地で母と出会い、結婚して私を産んだ。

結婚まで相当苦労したらしいけど、結果的に父が組織から退いた事により、結婚が許されたそうだ。


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