File・19 彼女は最凶の女神でした…
……すいません
不定期すぎだと自覚しております
毎日更新してる方々すごいですよね
頑張ります
俺が先輩達から離れていたのは感覚的に数分?ぐらいだと思うんだけど……なんか、酷いことになってないか?
先ず、目の前の幼女先輩もといスクルド先輩が尋常じゃないぐらい震えてる。
まぁ、あれだ…バレたんだな。
他の部署に頼んで何とかしようとしたことがバレて彼女に徹底的に説教されて縮み上がってる真っ最中って奴だ。
うんで……新人である俺に見られるのが恥ずかしいので視線を合わさないというわけだな。
まぁ、分かるんだけどさ。
だからって睨まなくともよいと思うんだけど…。
今の俺の立場はかなぁ~り微妙な立ち位置にいると思う。だって、どちらに荷担しても碌な目に遭わないのが手に取るように判るのだから…。
まぁ、今の状況を整理すると隠し事がバレた上司と鉢合わせた部下……しかも上司は更に上の上司からのお説教中。
物凄く気まずい。
俺をチラ見しながら睨んでくる幼女先輩もといスクルド先輩、さてこの状況をどう打破するか……。
社畜の腕の見せ所である。
直の上司の自尊心を傷付けることなく旨いこと立ち回る…なにげに無理ゲーじゃねぇ?
先ず、この空間は距離にもよるが心を読むことが出来る。次に直の上司であるスクルド先輩、彼女が誤魔化そうとしていたことは既にバレている………結果、関わらないのがベスト。
むしろ、スクルド先輩の味方をすると悲惨な目に遭うのは俺のような気がする。
いや、多分………確定的に。
二人から少し離れた位置で傍観者を決め込みながら考え込んでいた俺は気付いていなかった。
二人が俺を見つめていることに。
この空間が心を読めるということに。
「ねぇ、スクルドちゃん…」
「…はいっ」
二人が見つめ合い、そして俺を見つめる。
あぁ…ヤダなぁ。
二人の視線を感じながら自然に、物凄く自然に俺は二人から視線を外して後退りをする。
「…ねぇ、新人君?」
彼女が満面の笑みで俺に声をかけてきた。
「はい…」
とりあえず、逃げ場を封じられたことを悟った俺は引き攣った笑みで彼女に返事する。
なんでだろう……彼女の表情は笑顔のはずなのに背筋に走る寒気を感じるほどの恐怖を抱くのは。
彼女の背後でさっきまでとは違う笑顔溢れるスクルド先輩が憎らしく感じる。
さぁ、どんな無理難題を押しつけてくる気だ?どうせ、今の俺は死んでるのだ……過労死することはない。
さぁ、来い!
「…新人君には時空管理局第一編纂部実行担当主任をして貰いたいと思います。おぉ、いきなり大出世ね、スゴいスゴい優秀ぅ~」
パチパチと彼女が楽しそうに拍手する。
…………………ちょっと待て。
俺は彼女の言葉の意味が理解できずに暫く茫然としていたが、ゆっくりと働き始めた思考が驚愕の事実を突きつけてくる。
「…えっと、ここに来てまだ日が浅いと思うんですが?時間の感覚が分からないので何とも言えないですが……えっ?いきなり」
うん、だってね…何度も魔王に殺されたりしたから時間の感覚なんて分かるわけないよね?
そんな俺の思考を読み取ったのかスクルド先輩が俺に満面の笑みを向けてきた。
「新人君、ここは時空管理局よ。時を司る場所で時間の概念なんてナンセンスよ!」
ウインクしながら指を立てて左右に揺らすスクルド先輩の姿に俺はイラッとして思わず……。
ベシンッ!
「ぐへぇし!?イタいわ……」
掌で思い切り頭を叩いた。
そして痛そうに頭に手を添え蹲るスクルド先輩を軽く殺意の籠もった冷たい瞳で見下ろす。
「ほぉ~、本当に将来有望だわ」
楽しそうにその光景を見つめる彼女。
「社畜にも限界はある……」
涙目で恨めしそうに俺を見つめるスクルド先輩。
えっ?直の上司に手を出して良いのかって?
………いいんじゃねぇ?
何だかんだで今までの職場はこれで辞めましたから基本的に後悔をしないのが俺の信念ですから。
まぁ、後は野となれ山となれだ。
さぁ、どうでる?
俺はチラリと彼女に視線を向ける。
すると彼女は目元を細めながら笑みを浮かべ楽しそうに俺を見つめたんだ。
「…ねぇ、新人君?」
楽しげな口調で話しかけてくる。
「なんでしょう…」
何を言われるか分からない状況で身構える俺に彼女は予想外の言葉を放った。
「因みに私の名前はヘラよ」
その名前に俺の思考は停止する。
一番ヤバい女神の名前じゃないですか…。
ちょっと、ちょっとゼウスさん?お願いですから引き取りに来ては貰えませんかね……。
「…あぁ、うちの亭主いまは反省部屋にいるから暫くは使い物にならないわよ……色んな意味で」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
おっと、心を読まれた……。
俺は瞳を閉じて深呼吸する。
無の境地、無の境地ーーーー。
「あら、ブラのホックが取れちゃった」
カッ!
瞳を見開きヘラさん(役職分からないから、心を読まれるから……敬語で)の胸元をガン見した。
「…バカね」
呆れた瞳でヘラさんが俺を見つめていました。
ですよね…。
「旦那に似てるから扱いやすいわ」
それは褒め言葉か…。
意気消沈する俺に彼女はツカツカと近付いてきて両肩に手を添えると……。
「じゃ、宜しくね」
寒気を覚える笑顔を向けてきた。
「…はい」
俺はそう言うしかなかった。
読んでいただきありがとうございます
(o_ _)o
不定期更新ですが書き続けますので長い目で見守って頂けたら幸いです
では、失礼いたします
<(_ _)>




