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時の女神と社畜な俺~女神に騙され扱き使われる…~  作者: 村山真悟
第一章 社畜は上司に恵まれない
11/20

File・10 ブラック業務で眠れない

短めですので今日中にもう一回、更新します


ではお楽しみください


(。・∀・。)ノ


 一体、どれだけの時間が過ぎたのだろうか?


 正直に言って時間の感覚すらない。


「…何回目っすかね」


 俺は虚ろな瞳で呟きながら固定された出発点に再度、降り立った。


「あははっ、失敗失敗」


 頭を掻きながら乾いた笑いを浮かべるリル先輩。


 俺たちは今、この世界に降りたってから何度目かのやり直しをしているところだ。


 研修名目でリル先輩に連れられて俺はある世界にきている。既に確定した時間軸からほんの少しだけズレた平行世界にいるらしい。


「まさか、あんな事になるとはねぇ」


 軽い口調で言ってるがリル先輩の冷や汗が止まらない。さっき、何度目かって言ったのだが俺たちは既に何回かは死んでいる(・・・)


 死ぬって表現は適切でないかもしれない。


 なにせ、俺は既に死んでいる。


 死んでいる者が再度、死ぬ。


 うん、意味が分からない。


 そんな状況を今、俺は経験しているとこだ。


 この平行世界は所謂、剣と魔法の世界だ。


 本筋の時間軸では転生してきた勇者が魔王を倒して、めでたしめでたし平和な世の中、誕生だ。


 けど、時間軸が少しズレただけで勇者が死んで魔王が闊歩する世界になってしまう。


 …っでだ、リル先輩と俺はこの平行世界で何をするかと言うと……魔王の説得だ。


 闇に支配された魔王様を説得して、勇者のいない世界を勇者が魔王を倒した世界に限りなく近い世界に導くんだが……まぁ、無理だよねぇ。


 何度か魔王と接触して悉く殺される。


 もうね、猟奇殺人のオンパレードですよ。


 先ず、何が問題かって?


 そりゃあ、リル先輩の服装だよ。


 ピッチピチの服装で鞭まで持ってさ、笑顔で「平和が一番!」テヘペロ?なんてして魔王が大人しく「…そうだな、平和が一番だ」なんて言うわけないだろ?案の定、青筋立てて瞬殺ですよ?


 巻き込まれるこっちの身になれってやつですよ。


 まぁ、なんだ、上手く死ねないよね?


 魔法で燃やされ、魔剣で斬られ、仕舞いには生きたまま食い殺されたり……何なんだよ。


「…まだ、やります?」


 疲労困憊の俺の問いにリル先輩は宙を見つめ珍しく思案するように眉間に皺を寄せている。


「う~ん、もうちょっとだと思うんだよねぇ」


 リル先輩の発言に、そんなわけないだろ!と心の中で盛大にツッコミを入れる。


 いやいや、リル先輩?貴女も結構、ヤバい死に方してますよ?


 俺ですら、どん引きするぐらいですよ?


 そんな引きつった笑みの俺にリル先輩は空を見上げながら何か考え込んでいる。


 何を考えてる?あっ、笑った…うわぁ~、嫌な予感マックスだな……絶対ロクでもないことを考えてるぞ。


「じゃあ、行こうか?」


 満面の笑みを浮かべたリル先輩は俺を見て更に口角を上げて不敵な笑みを漏らす。


 やだなぁ~、行きたくないなぁ……。


 そんな風に思いながら俺は何度目か数えるのも嫌になるぐらい繰り返した時間軸へと向かうのだった。



 




呼んでいただき有り難う御座います

<(_ _)>


面白いと思っていただければブクマ、評価などして頂けると嬉しいです(。・∀・。)ノ


では失礼します

(o_ _)o

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