No.8
セリフばっかりで読みにくいです
しばらくはこんな風で続くと思います
申しわけない
それでは無名でした
「アカツキさん…あの、ありがとうございます」
なんだかお礼ばかり言っている気がする
この人の纏う雰囲気、不思議と安心するような…
「いいんだ。ドレイクならカーテンが閉まってるあのベッドにいるんだが…」
アカツキから笑顔が消えて神妙な顔に変わる
痛みに顔を歪めながら起き上がり兄がいるというベッドに近づいた
「さっきもコイツらと話したんだ…ユキちゃんには会わせたくないと思ってな」
分かっていた、そう思うだろうということは
「で、でも…!」反論する私の声を遮ってアカツキが続ける
「ユキちゃん。気の毒だがこれはお前の兄貴のためでもあるんだ」
会わせてやりたいが…、と呟いてさっきの私のように黙りこくる
納得しきれない、このまま帰るわけにいかない
怒られる覚悟で息を吸い込み思いの丈をぶつける
「帰れません。私は彼の、ドレイクの妹です。確かに今の自分の姿を見られたと知ったら
兄は怒るか、はたまた絶望するかもしれません。しかし、兄を心配して何が悪いんですか」
「今回ばかりは私の我が儘を貫かせてもらいます」
自分を見下ろすアカツキの長身を毅然とした態度で見つめた
するとアカツキは意外にも、さも可笑しそうに吹き出した
「はぁ。ユキちゃん、お前は本当に…兄譲りの頑固さだ。
そうくると思ったよ。なるべく止めたかったが仕方ないな」