No.7
だいぶ遅れました
アカツキをだせて満足です
まだまだ続くでしょうがよろしくお願いします
それでは無名でした
「…」
床についたまだ新しい血の跡、主戦力を一時的にだが失ったabyssは大混乱だ
救護室に入るとすぐ、机に向かっている人物が見えた。あれは医務官の…
「ワズキさん、久しぶりです。あの…」
ワズキはすっと顔を上げ、立ち上がった
「ユキか。さて…と、お前の兄だがしばらく起きないと思うぞ」
「起きても動けまい、いや最悪の場合…もしかしたら…」
(もしかしたらって…まさかそういうこと?)
まぁいい とワズキは呟いてこっちを見据えた
「アイツらなら向こうの部屋にいる。心配なら行ってみるといい」
「あ…ありがとうございます…」自然と声が掠れた
ワズキが示したドアの向こうからはロッドらしき声
お前ら、頑張り、だから、という単語が途切れ途切れに聞こえる
少し身をかたくしてドアを開けると、視線が一気に集まり
メンバーのほとんどが驚いたように私の名を呟いた
「あぁ…ユキ…。ど、どうしたんだ?わざわざこんな俺らんとこまで…」
ロッドが無理矢理な笑みを浮かべる
「皆さんお疲れ様でした、えっと…」
今更だが兄に会うのが怖い、あの姿を目の当たりにしたくない
何も言えなくなって黙りこくってしまった
「察してやれよ、ロッド。お前だってユキちゃんが誰の妹か知ってる…だろ?」
フォローするように声を出してくれたのは暗い金髪にピアス、兄より少し年上らしい雰囲気
「ドレイクに会いに来たんだろ?健気な子だ…全く…」
その人は疲れや落胆を一切感じさせない笑顔で名乗ってくれた
「話には聞いてたよ、ユキちゃん。俺はアカツキ。以後よろしくな」