No.3
ちょっと長くしすぎましたかね
こうでもしないと、食堂までで何話使ってんだってことになりかねないんです
次で食堂回は終了する、予定なのでそろそろ一回戦闘挟むと思います
終わりが見えない。終わるのか、このシリーズほんとに
ま、気長に行こうと思ってますので
それでは無名でした
突然投げかけられた大声に兄妹二人はそろって足をとめた
「はー...」兄はこの声に聞き覚えがあるようだった
「そんなに怒鳴らなくても聞こえる、いちいち騒がしい奴だな」
私がそっと後ろを振り返るとそこにいたのは
兄と同じ第2クラスに所属する実力者のロッド・キリカ
abyssには能力と戦果で分けられた全7つのクラスが存在している
現在はトップの10人程が第1クラスに入っているらしい
ちなみに私はまだ第5クラス、まだまだ下だ
「お!ユキちゃんもいるじゃんか!レックがいつも君の事自慢してたよー
ふーん、兄妹なのに髪の色が紅蒼なんだな...無駄にかっこいい」
「あ、ありがとうございます?」
なんと言えばいいのかも分からない、既に相手は自分のことを知っているようだし
「よせよせ、こんなアホに敬語なんて、もったいない」
言葉とは裏腹に楽しそうな笑みを浮かべて兄が言う
「あぁー??誰がアホだ誰が!!」
思わず、クスッと笑ってしまう
どうやら兄には愉快な戦友がいるようだ
「そうだ、食堂にデザートが幾つか追加されてるらしいぞ」
何気ない様子でロッドが発した言葉に私はピクリと反応する
「本当ですか!?行きましょう!ね、お兄ちゃん!」
私は甘いものが大好きで、それは周知の事実だった
「あー、はいはい。行くか」
そして、私たちは再び食堂へ歩き出した