COSMOS
くらい うちゅうに
ただふたり すずと いずみがいた
つきのうえに ひろげた
びにーるしーとに ただふたり
すわっていた
「しずかだねぇ、いずみ」
「すずもね」
しずかな うちゅうに ただふたりの
こえが ひびく
こえだけが ひびく
「ねぇ、どう?あれが、ちきゅうだけど」
「うーん。すずといっしょにみると」
「みると?」
「こんなもんか、ってかんじ」
「ひひ、そりゃこっちのせりふだじぇ」
ただふたり かるくちをたたく
いつものように
「ねぇ」
「あ」
「これからどこいく?」
「そりゃ」
「そりゃ」
「もくせい」
「わかってんじゃん」
すずの きがすんだら
びにーるしーとを たたもう
そう ふたり きめて
ちきゅうを みる
ただ ただみる
ふたり