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第一話 事象確認

行き当たりばったりな新作です。


追記 8/7 サブタイトル追加


追記 9/17 一人称で進みますが5話から三人称です。拙い文に成っていますが、この小説の基礎知識?を書いています。出来れば1~4話を読んでください。

それでは




初めまして、みんな。

僕の名前は朝姫那あさひな かおる

女の子みたいな名前だけど列記とした男の子だった・・・




うん。過去形なのは……今現在、元僕は今女の子になっちゃってるんだ。




僕は何時も通りにセットしたケータイのアラームで起きて、

何時も通りに朝食の準備をして、妹を起こした。

僕の家庭は2人。

僕と2歳下の妹、詩織里しおりだけ。

父さんは詩織里が生まれて間もない頃に、急性癌を患ってしまいそのまま逝ってしまった。

それからは母さんが女手一つで僕たち2人を養っていた。

でも、やっぱり、無理が祟ったんだろうね。

何時ものように、バイトから帰ってきたら、母さんが倒れていた。

過度の労働が原因となった過労死だ、と医師は言ったよ。

妹を慰めながら僕はある誓いを立てたんだ。

――どんな事をしてでも、詩織里を護るって。

中学校を中退した僕は、バイト漬けの毎日を送っていた。

そんなある日、僕の元に一通の手紙が届いた。


差出人:市立宝條高校いちりつさいじょうこうこう校長・鮫嶋さめじま わたる



内容を要約するとこんな感じだったかな。


①僕たちのご両親は、鮫嶋校長の知人。


②僕がこの先どうするのか?


③もしよかったら、我が校に来ないか?特例だが金銭はナシで入学を許可する。


④妹の事が心配なら、鮫嶋校長の実家に居候になっても構わない。



よく覚えてないけどね。

確か、詩織里と話し合った結果、この話を受けたんだよね。

僕は4月から西條高校の生徒として寮生活。

詩織里は4月から鮫嶋校長の実家から学校へ行く。

そんな感じで話はまとまった。

それから1年が過ぎ、僕は高校2年生になる。



やはり僕は何時も通りにケータイのアラームで起きて、ルームメイトの南雲なぐも 八雲やくも君を起こし、食堂へ行った。

そう多くはないけども、頼もしい友人たちと喋りながら朝食を終えて、講堂へ向かった。

1限の最中、不意に僕は眩暈がした。

そりゃもう、酷いくらい。

目が回るとかそんなモノ比にならないくらい。

世界が捻れた・・・・・・




気が付くと僕は此処にいた。

うん。記憶に間違いはないね。

さてと、そろそろ現実(?)と向き合おうかな。


まず、僕……いや、私の方がいいのかな?

まぁいいや。演技なら得意だ・・・・・・・

私が居る場所は一言で表すなら樹海。

見た事もない木々が空を覆い隠している。

青々しい葉は、僅かに木漏れ日を通すだけ。

深緑、新緑、藍緑、翡翠、

ありとあらゆる様々な『緑』が大地を空を囲っている。

しかも、この空間、とてつもなく広い。


そんな空間で浮いている存在が一つ――私だ。

まず眼を引くのはこの白銀のワンピース。

二の腕部分は露出していて、肘から下はワンピースと同じ材質の袖がある。


その両袖の中に形状からして剣と思える何かを取り出す。

シミター?いや、カットラスかな?

フィクションとかで海賊が持ってるみたいな細い曲刀だった。

それは2対で扱うみたいで、鞘の形が少し違うだけで、それ以外は違いと言う違いは見受けられなかっ

た。


片方を地に置き、慎重に鞘から抜く。抜身の刃から粒子状の蒼の燐光が零れる。

丁寧に納刀し、地に置いた方と取り換える。

こっちの方が若干短いね。

同じく慎重に鞘から抜く。抜身の刃から粒子状の緋色の燐光が零れる。


緋と蒼…か。

とりあえず鞘に仕舞い、カットラスを両手に持つ。

鞘には優美な装飾が施されている。

柄の部分には綺麗な澄色の羽根が一本ずつ装飾されている。

うん。かさばらないし、細いから携帯も便利だね。

とりあえず、袖口に入れておこうか。


何時でも対応できるようにね。

他に荷物らしい荷物は持ってないね…


まぁ、この広い空間に立ち止まっていても始まらないからね。

成長の途中で曲がった大樹の幹の下から光が見えたからそっちに向かって歩く。

今まで鬱蒼とした場所に居たから外に出ると目が痛いね……

片目を瞑って、左手で陽光を遮る。右目で辺りを確認する動作を起こなう。


「わぁ…………おっきい滝……」


見上げるけども、滝の始まりはみえない。

それほどに巨大だ。

滝壺から溢れる水に足下が浸かる。

冷たい……足先から全身へ抜ける感覚。

あぁ…と思わず洩れる艶やかな声。

色っぽいけど…自分の声なんだよ。変な気分だ。

今、気付いたけど、裸足だったんだね。不思議と足裏は汚れてないみたい。



不意にある衝動に駆られる。

服が濡れる事すらお構いなしに私は滝壺が作るたまり池に浸かっていた。


腰から下の半身で感じる清涼感。

ふと波打つ水面を見ると、そこには濡れた淡い金髪に灰色の瞳、 端麗な顔つき。

元々、中性的な顔つきだったけど…これはもう…ね。

至高とは名難い、けれども、一級品の造形だよ。

更に特徴的なのは、斜め上に尖った耳だった。これじゃまるで―――じゃないか。


腰辺りまで延びた黄金の髪は波の流れに沿ってゆらゆらと揺らめいている。

水面に移る私のその吸い込まれるような灰眼を見つめる。

ニコッと笑えば、もう一人の私が、10人が見れば10人が振り返るだろう美しい笑みを浮かべる。


不意に頭上に光が降り注ぐ。

見上げればそこにはーーーー

水色のペンギン?

いやでも、睫毛が氷で出来てるし、なんかとても鋭利に尖ってるし…何これ?


もう片方は…白い綿毛?

目と口と……耳?すごい長いしなんか垂れ下がってるけど……耳?

何これ?


なんなの?



たまり池から上がり、大量の水を吸っただろう白銀のワンピースの裾を小枝のような細腕で搾る。

大量の水が溢れ出るね~ちょっと後悔。

脱いでから入ればよかった。

搾る作業を数度繰り返す。

落ち着く為にも。


―――パキッ


「ッ!?誰だッ!」


ほぼ反射的に袖に仕込んだカットラスの短い方を投げる。

うわぁ……改めて思うけど……声域高すぎ……いや…ちょっと待てよ?

カットラスを投げたけど……もともと、そんな腕力なんてなかったよ?

なのに、10数mは飛んだよ?


ああ、もう!考えるのは後!!

長い方のカットラスを取り出し構える。

戦闘経験なんて皆無だけど……やるしかないよね。


「ま、待ってくれ!戦う気はありません!!」


…?

なんだ……今の感覚。

英語とかを聞き流すときに頭で理解して日本語に変換する感覚に似てる気がする。

今、ガサガサと生い茂った草木を掻き分けた男はこの世界の言語を言ったと思う。

口の動きとか日本語とは似ても似つかないから。

それを僕は頭で変換した。

なぜか・・・。それも勝手に・・・


「お願いです!〝エルフ〟様。どうか我々に御力添えを!!」


……はて?どういう状況?


「モキュー!モキュー!」


いや、ペンギン?なんて言ってるか判らないからね。


「………………」


綿毛?喋るの?喋らないの?はっきりしてよね……


たまり池から上がって水を搾ってる最中か両肩に止っている2匹。

完璧(?)な土下座で私に頭を下げている男。

さっぱり状況が飲み込めない私。

どーゆう事?


てか、覗きの被害にあってるよね?訴えてもいいレベルだよね?いや、服着てたけどさ。

とりあえず、判ったのは…

私は――――――――――元・僕が――――――――――――――〝エルフ〟になってしまったという事だ。



如何でしたか?


実の所もう一作品あるのですが…正直迷ってます。

多分、また無茶やって二作品同時!とかやっちゃいそうなんですが…もう一作品は書き終えてないんですよね。


書き終えたら真剣に考えます!


感想、叱咤、激励、誤字報告、随時受付ます!

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