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ドジっ子ヒーラーは気づいてない  作者: はじめ まこと
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討伐をしたら街に戻ってきました。

戦いが終わり、討伐したジャイアントイーターを街で課金します。

「さっきガエンに乗ったけどあん時は全力で走ってたから何も考えれなかったけどさ〜ガエンの乗り心地いいなぁ。」


そう言いながらガエンの背中を撫でてあげると、ガエンは尻尾をフリフリと振って嬉しそうにした。

[バウバウッ!]

もっと撫でろと言わんばかりにスウルの方をチラチラと見ている。

「ん〜どうした?もっと撫でて欲しいのか?」

[バウ!]

「仕方ねーなー、オリャオリャァ!」

[ワフ〜]


スウルがガエンを撫でていると、後ろに座っていたハーツが後ろから手を回しスウルをギュッと抱きしめた。


「なーにーガエンばっか構ってんだ。オレにも構え。」

「いや、犬かよ。」

「あらあら、まぁまあまあ。」


ハーツはガエンばかりに構うスウルに自分も構うようにスウルの頭に自分の顎を置く。

ハーツは顎でスウルの頭をグリグリといじる。


「いたたた!痛いわ!」

「ほら2人とも、遊んでないで。周りの確認も怠らずに。」

「ガエンがやってくれてるからある程度は大丈夫だって。もう10分15分もすりゃあ、王都に戻るからな。」

「そうなのですね、ガエンさん速いですわね〜。」

「そういえばさ、ジャイアントイーターは回収したけど、お店の人が使うって言ってた薬草とかは取ってこなくて大丈夫だったかな?」

「大丈夫ですわ、わたくしが取っておきましたから。」

「いつのまに!」

「あと、精霊たちに周辺の浄化もお願いしておきましたわ。」


普段が普段なだけに意外としっかりしてるんだなとスウルは思うのであった。



・・・・・・・・・・・


王都に無事に戻ってきた。道中は特に何もなかった。早速ギルドに向かい素材の査定を行う予定だ。しかし、その前にメロズゲ亭にやってきた。メロズゲ亭とは王都を出発する前に食事をしたお店だ。


「シルビーさーん!いるーー?!」

スウルがお店に入ってそう呼ぶと、奥からシルビーさんがやってきた。


「あらら、お昼の冒険者さんたちじゃないか!どうしたんだい?」

「これ、ゴズ平原の魔物狩ってきたから、薬草。」

「えええ!あんたらもう討伐してきたの!?」

「うん。」

「はぁー!すごいね!あんたたちが魔王討伐してきなよ〜あははは!」

「…あ、うん。はははははは!」

「それではわたくしたちはこれで。」

「ありがとね!これでうちの店も大丈夫だよ!」

「それでは。」

「じゃーねーシルビーさん。」


メロズゲ亭を後にし、続いてギルドに向かっていく。


「そういや、そろそろガエンを引っ込めといたほうがいいな。」

「え〜、モフモフ…」

「スウル、他の冒険者や町の人々が怖がらないようにだよ。」

[ガウ…]

「なんかちいさくなったりしないよな…」

「流石にオレにもそれは…」

「あら、出来ますわよ。」

「「「え?!」」」

「ガエンさんを小さくすればいいんですわよね?」

「う、うん。」

「精霊の中には概念などを司る子たちもいるんですが、その中には大きさを司る子がいるんですわ。その子の力を借りれば大きさをある程度は変えることが出来ますの。」

「「「はあ…」」」

[バウ?]


ママンの何気ない一言は3人を驚かせた。


「精霊師てそんなことも出来んの?てか精霊ってもしかしてすごいやばい?」

「僕もまさかそんな精霊がいるとは聞いたことないよ。」

「てか、オレのガエン大丈夫なのか?」


「あらあら3人で集まってどうされましたの?」

「い、、いや〜なんにも〜。」

「そうですの?それではガエンさんを小さくしますわね。」

[ガウ??]

「痛くないですわよ〜。」

[キューン]


ガエンはすっかり尻尾を股に挟んで怯えている。

スウルはそんなガエンの頭をポンポンと撫でてやり、落ち着かせる。

[クゥーン]

ペロペロとガエンはスウルを舐める。


「それではいきますわよ。」


「「「ゴクリ」」」


《大なるものを小なるものに、小なるものは大なるものに。姿を変えよ。スケールチェンジ!》


ママンが魔法を唱えるとガエンの身体はみるみる小さくなっていく。あっという間に通常のイヌたちと同じで大きさにまで小さくなった。


「「「おおー!」」」


「元に戻す時は一度召喚解除するか、解除の呪文を唱えてくださいまし。」

「その解除はオレでも出来んのか?」

「ええ、もちろんですわ。呪文はチェンジスケールと言いながら、ガエンさんに触れてハーツさんの魔力をガエンさんに流してください。それで解除されますわ。」

「ほえー、すげえな。ガエン!ほら!おいで!」

[キャン!キャン!]

「あははは、そんな顔なめんなよ〜」

「すごいね、さっきまでちょっとした家ぐらいの大きさがあったのに、ここまで小さくなるなんて…」

「うふふ、精霊はすごいのですわよ。」


ガエンは小さくなったからか、スウルに飛びつき戯れる。


「ガエン〜、ほらここ気持ちいいか〜?」

[ガウ〜]


スウルはガエンのお腹を撫で、構ってやるとガエンも尻尾を振って喜んでいる。

それを後ろから見て、嫉妬する大人気ない騎士と槍使いであった…

ガエン欲しいな…


今回のポイントはガエンの上に乗ってる時のハーツとスウルのいちゃつきと、ガエンとスウルの戯れです。


ゆくゆくは、ガエン擬人化?

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