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ドジっ子ヒーラーは気づいてない  作者: はじめ まこと
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平原の魔物退治(1)

戦いが始まります。

ゴズ平原…

周りを遮るものがなく、低級の魔物がポップアップするので駆け出しの冒険者の鍛錬に最適。またこの近隣に生える薬草は治療や魔道具に作成の他にも料理や香り物などにも使用される。


とはいえ、今はスポットがあるために駆け出しの冒険者では少し頼りない。


「いや〜しかし魔物がうじゃうじゃしてるな…」


食事を終えたスウルたちはゴズ平原にやってきていた。


「そうだね、まだ平原からは離れてるけど目視で確認できるのは流石にマズイね。」

「近隣の村の住人は大丈夫なのか?」

「騎士団にはまだ報告が来てないから、おそらくは大丈夫だと思うよ。」

「それでは、わたくしたちの初陣といきましょうか。」

「んで、どうする?オレが前衛でエルはオレが討ちもらした魔物を狩る。ママンは後方からの攻撃、スウルが後方支援でいいか?」

「そうだね、それで行こう。」

「スウルさんは支援系ですとどのようなものが使えますか?」

「んー、音の盾を出したり、強化効果のある歌とか魔法威力のあがる歌とか?」

「それって、同時にとかは出来んのか?」

「同時は無理だけど、強化系は一回聞いたら20分ぐらいは持続するから、戦闘始まる前に歌って後は盾と回復かな。」

「わたくしがスウルさんを守っておきますわ。わたくしも応用するればちょっとしたトラップを周辺に仕掛けれますし。」

「おっしゃあ、じゃあ行くか!」

「それじゃあ歌うよ。」


「♩〜♩〜♪〜」


スウルのかけた魔法は魔力上昇、速度上昇、攻撃上昇の3つだ。


《召喚!ガエン!》


ガエンと呼ばれた大きな白い狼が召喚された。


「おお〜、わんこー!」

「いや、狼な。」

「オオカミかー!」

「ガエン、こいつのこと守ってくれよ。」

[クゥーン]


ガエンはスウルの顔をベロンと舐めてスウルとママンを自分の尻尾でクルンと巻いた。


「フカフカですわ。ありがとうございます、ガエンさん。」

「それじゃあ、僕たちも行こうか。」

「それではわたくしが炎で撃ちますわ。」

「当たったのを合図にスタートしようか。」

「腕がなるぜ!」


《火の精霊よ、力を集めて炎となれ!集まり敵のみを撃て、ファイヤーボール!》


巨大な炎の塊がパーティの頭上に現れ、そのまま平原の真ん中で炸裂した。

魔物のみを一掃した炎は平原自体には焼け跡などは残さなかった。


《キャストオン!》

エルは全身白銀の鎧を纏い、魔物の群れに向かって剣を抜き呪文を唱える。


《光が集まり、矢となりて敵を穿つ。数多の矢が我が敵を討伐する!シャイン二ングアロー!》

エルの身体の周辺に無数の光の塊が現れ細くなり矢になった。その無数の矢はさっきの炎から逃れた魔物たちに向かって放たれた。


《召喚!ザグレブの槍!》

ハーツは黒槍を召喚した。

ハーツの召喚したザグレブの槍は、魔物を倒すとその倒した魔物の魔力を吸収する効果があり、吸収した魔力によって槍の形状が変化する。


「っしゃあ!いくぜえええ!」

「ああ!」

「怪我したら言えよー!」


エルとハーツは魔物の群れに向かって走っていく。仲間が討伐された怒りでこちらに向かってる魔物たちを薙ぎ倒していく。


《水の精霊よ、力を集めて刃となれ!我が敵を切りきざめ!水刃波!》


エルとハーツが討ちもらした魔物はママンがフォローしてくれている。スウルは今のところガエンとモフモフしている。


[クゥーン]

「あはは、モフモフー。」

「こら、お二人とも。今は戦闘中ですわよ。」

「ごめん。」

[クゥーン…]

「魔物の種類の報告もするので、観察お願いしますわ。」

「ああ、わかった。」


現在発生している魔物は、キノコの魔物、トードメン。枯れ木の魔物、シュランプ。ウサギの魔物、ラビッツ。どれも低ランクの魔物だがなにぶん数が多い。一つの種族でも大体100前後はいるな。


「おら!でいや!」

ハーツは向かってくる魔物を手当たり次第に槍で薙ぎ倒している。また、ザグレブの槍が吸った魔力により一つしかなかった刃の部分が三叉になっていた。


「フッ!ハアッ!」

エルは魔物の攻撃をいなしつつ、最低限の労力で魔物を切っている。時々フラッシュの魔法を使い相手の視界を奪っている。


「お二人ともお強いですわね、スウルさん。」

「ああ、すっげえカッケー!」

[ワフワフ!]


エルとハーツの戦闘はスウルを魅了するのには十分だったようだ。


[ガヴゥゥゥヴ!]

「「!!」」


ママンとスウルが待機していた場所の近くで魔物のポップアップが発生し、なんと大型のジャイアントイーターと呼ばれる猪の魔物が発生した。


《音よ集まれ!サウンドシールド!》

「♩〜♩」


発生した直後、スウルは咄嗟にママン、ガエン、己に音の盾を纏わせた。


《植物の精霊よ、蔦を伸ばし彼のモノを絡めよ!ジャマープレイング!》


ママンは大きな蔓でジャイアントイーターの体を縛る。しかし、ジャイアントイーターの動きを抑えるには少し足らなかったようで、次々に蔓が切れていく。


[ガヴゥゥゥ!]

ガエンはその大きな爪でジャイアントイーターの目を攻撃した。ジャイアントイーターは痛みのためか雄叫びをあげ、さらに蔓を千切っている。

ガエンはすぐさまママンとスウルを尻尾で自分の背中に乗せると、主人であるハーツの元に向かった。


「げえ!ジャイアントイーター!」

「ちょうどこっちも片付いたからいいじゃないか。」

「だな!あーん?ガエンがこっちに向かってきてるな。」

「彼は優秀だね。」


ジャイアントイーターの発生後少したち平原の魔物たちの討伐が終わり、ジャイアントイーターの雄叫びでハーツとエルはジャイアントイーターの発生を知った。


[ガオ!]

待機していた場所から2人のいる所へは少し距離があったがガエンのスピードで直ぐについた。


「2人とも大丈夫かい?」

「ええ、スウルさんとガエンさんが守ってくださりましたわ。」

「一応2人にもシールド貼るから少し待って。」


「♩〜♩〜♩」


「よし、これで数回なら音の盾がダメージの身代わりをしてくれるよ。」

「なるほど、盾の魔法か。」

「今わたくしの魔法で身動きを止めてますがそろそろ動き始めますわ。」

「それじゃあ、さっきと同じでママンが先制で攻撃したのを合図に討伐開始でいこうか。」

「ああ!」

「っしゃあ!」

「それでは行きますわ!ファイヤーボール!」

戦いの描写って難しいですね。

私戦ったことないから…

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