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ドジっ子ヒーラーは気づいてない  作者: はじめ まこと
17/18

新たなパートナー

前話で一部修正しております。

宝石の色を変更してます。

光が止み、辺りがシーンとなっていた。


[クッホー!]


スウルの頭には全長1mぐらいの暖色の鳥が澄ました顔で座っていた。


「「「スウル(さん)!!!」」」


向こうの部屋から3人が勢いよく走ってきて、スウルの心配をした。

3人はすぐさまスウルの上にいる鳥に目が行き、ポカーンと口を開けてしまっていた。


「えっと、なにこれ?」


スウル自身も自分になにが起きたかは分かっていないらしく、周りになにが起きたのかを聞いている。


「ま、まさか宝石獣ではないでしょうか…?」


エドワーズが驚いた様にそう4人に言い残して、奥の部屋に走っていった。


「宝石獣?」

「聞いたことがありますわ、精霊たちとはまた違う存在で宝石の中に存在する魔法生物の様なものだと。確か宝石獣が、認めた人にしかその姿を見せないとか契約出来ないらしいのですわ。」


バタバタと奥の部屋から走ってきたエドワーズは古い本を片手に持っていた。


バサッと本を開くとそこには色とりどりの綺麗な獣が書かれていた。


「ここです!昔この本を読んだ時に見たことがあったのですぞ!この鳥はおそらくこの宝石鳥と呼ばれる宝石獣で焔と陽炎の宝石だそうです。」


[ホッーー!]と宝石鳥が鳴くとフワリと飛びスウルの肩に移動した。そのままスウルの顔に自分の顔を擦り寄せてチュ、チュと啄むように顔を突いている。


「ちょ、えっ、なになに?」

「スウルさんを気に入ってるのではないでしょうか?」

「そうなのか?」

[ホゥ]


宝石鳥はホウホウ言いながらスウルの顔に全身をグリグリと寄せている。


「いてて、やめろって。」


そんな様子をこの2人がニコニコと見ているわけがなく。


「ハーツ。」

「なんだ。」

「あの鳥。」

「ああ。」


「スウルー。僕たち心配したよ、一旦立とっか、ずっと座ってるとお店に迷惑かかるし。」

「そうだぞ、オレが預かってやるよ。」


ニコニコとしているが、どす黒いオーラを醸しながらスウルに近づいてくる2人に宝石鳥は何かを察したのか翼を広げ威嚇している。


[ホー!!!]


「おいおいどうしたんだ?」

「スウルさんに懐いてるようですし、引き離されると思ってるのではないでしょうか?」


ギクッ!とハーツとエルの2人は一瞬固まるもすぐにしれっとした顔でジリジリと宝石鳥に寄っている。


「まさか、そんなこと2人がするわけないじゃん、なあ?」

「当たり前だよ、スウル、何を言ってるんだ、ハハハハハハハハハ。」

「そうだぜ、ハハハハハハハハハハ。」


乾いた笑いがお店に響く。


ゴホンっとエドワーズが、場の雰囲気を変えようとし、


「ところで、この宝石鳥は名前などあるのですかな?この本を見る限り特には無さそうなのですが…」

「そうですわね、少し本を見せていただいてもよろしいでしょうか?」

「ええ、もちろんですぞ。」


ママンは本を受け取りペラペラとページをめくっていると、とあるページで止まった。

そのページに様々は宝石鳥が描かれていた。


「そうですわね、どうやら宝石鳥という名前は種族名のようですわ。固有名は特に無いそうですので、その時のパートナーに名前を付けてもらうらしいですわ。この場合はスウルさんがパートナーということでしょうか?」

「え!俺?!」


スウルはウーンと悩み、宝石鳥をじーっと見つめている。

それを宝石鳥は羽をバサバサと広げ自分をお披露目している。


「そうだな、オレンジの羽が綺麗だし、嘴も真っ赤だしな〜。」


宝石鳥は優雅にお店の天井付近をグルーっとゆっくり回り、飛んでいる様を見せている。


「よっし、名前はヴェル、ヴェルにしよう。」


ヴェルと名付けられた宝石鳥は、飛んでいたのをそのままスウルの頭に着地し、バサっと翼を広げると、大きく鳴いた。


すると、スウルが腕につけていた腕輪がゆっくりとサイズが縮み、腕にピッタリのサイズになった。


鳥飼いたい

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