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ドジっ子ヒーラーは気づいてない  作者: はじめ まこと
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気になるものがあるそうです。

またまただいぶ空いた割に少なくてすいません。

「なんかすげえ宝石付いた腕輪だな。」


奥にある展示室には特定の人物にしか使用できないマジックアイテムが置かれている。高ランクの魔導師が付与したアイテムや、はるか太古からある-神話武装や(実はハーツの使用する神槍もこの神話武装に当てはまる。)古代武器などと呼ばれる-とされているアイテムなどもあり、この店の目玉の一つでもある。しかし此処にあるものは殆どが使い手が現れず半ば見世物扱いや運試しの様な扱いにされている。


「こちらにあるものは全て特定の人物にしか使用出来ないと言われているアイテムになります。」


スウルが眺めていると壮年の紳士が横に立っていた。


「今まで使える奴は居たんですか?」

「私が知っている限りでは居ません。ここにある装備たちに好かれている者にしか使用は出来ないと聞いています。」

「装備に好かれる?」

「ええ、装備の中には魔獣や精霊、神霊などが眠っているとされており、その眠っているモノたちに認められる事によりこの装備らを使用することが可能になると言われています。」

「へー、じゃあ俺は絶対無理だな、弱いし。」

「はは、持つだけなら別に大丈夫ですぞ。実際記念に持たれる冒険者の方もたくさん居ましたし。」


ケースに入れられた武器や装備のなかにスウルはやけに気になる腕輪を見つけた。

銀色に光る腕輪は真ん中に薔薇のように真っ赤な宝石が埋め込まれていた。


「あの、この銀色の腕輪って…」

「それは聖獣と呼ばれるものが入っているらしいですが、まあ、実際はわかりませんがな。」


スウルはこの銀の腕輪が自分に、付けてくれと言ってるように感じた。腕輪がそんなこと言うわけ無いのことぐらい頭では分かっているがなぜか無性にそう言われてるような気がしてならなかった。


「じゃあ、この腕輪付けさせてもらってもいいですか?」

「ええ、少しお待ちくだされ。」


今更だが、紳士の胸にはエドワーズと書かれたプレートがあり、恐らくこの紳士の名前であろう。つまりここのスタッフという事だ。

スウルはなんか親切な人だなと思って話をしていた。


エドワーズがケースから腕輪を出すと、真っ赤な宝石がキラリとライトの反射で光り、それがスウルに何かのサインを送ってるように見えた。


「それではこちらを。」

「ありがとうございます…」


エドワーズから腕輪を受け取ると、スウルは左の腕に腕輪付ける。


「ははは、お似合いですな。紅の宝石が貴方の肌に馴染んでいる。」

「まあ、なーんも起こらないんですけどね。いやー、いい記念になったなった。」


腕を軽く振り、そう受け答えすると、カタカタと腕輪に嵌められた宝石が反応する。


「ん?なんか宝石が…」

「どうされました?」

「え、いや、ちょっ!え?!宝石がなんかカタカタしてるんですけど!?」

「まさか!」


2人があたふたしていると、宝石から光が溢れて部屋を光で一杯にした。


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