装飾品を選びに王都一の店に来た。
一ヶ月も丸々更新お休みしてしまい申し訳ないです。
街で必要な物資を購入するために、まずは査定した分の金額をカウンターで受け取りに行くことにした。
受け取りのカウンターではスタッフ数名が慌ただしくあっちに行ったりこっちに行ったりを繰り返していた。
「あ、リーヤさん。受け取りに来ました〜。」
「ああ、スウルさんたちでしたか。ご用意はできてますよ、少しお待ちになってください。」
そう言い、リーヤはカウンターの奥に入っていった。カウンターにはいくつかの冒険者のパーティがいた。
「聞いたか、ジャイアントイーターが現れたそうだぞ。」
「ああ、でも早々に討伐されたんだろ?さっきここの姉ちゃん達が話してるの聞いたぜ。」
「ここらだと王国軍の奴らがすぐにむかってくれるからそんなに困らねえが、田舎に出たんじゃなくて幸いだったな。」
「お待たせしました。それではこちらが今回の討伐分の報酬と査定額です。」
「あれ?討伐報酬もあるの?」
「ええ、今回持ち込んで頂いた魔物は常設で討伐依頼がありますので。」
「なるほど〜」
「それではこちらに受け取りのサインお願いします。」
「ああ、僕がやるよ。」
エルはリーヤさんが提示した紙に魔力を流すと、紙に蛍光食の黄色でエルの名前が刻まれた。
「ほえ〜、なんか今のすごいな。」
「魔力印紙を使用してますので、魔力を流してもらうとこんな風になるんですよ。」
「それじゃあ、街に行こうか。」
「また討伐などありましたら、私宛に来ていただいたらすぐにご対応させて頂きます。」
リーヤさんがペコリとお辞儀をしたので、4人も会釈で返し、4人はギルドを出た。
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次に向かう街はザウルス。
今ザウルスでは、炎のトカゲ、ボンドンが大量発生しており、それの討伐のために4人は向かうのだ。今現在、炎の被害報告は来ていないが用心のために炎熱対策用のアミュレットや装備を整えるために、王都でも1、2を争うアイテムショップに立ち寄った。
先ほどまで居たギルドと同じか、それ以上の大きさの建物の前に4人は立っていた。看板にはデカデカと≪王都1の品揃え!ホンナスへようこそ!≫と書かれていた。
外から見る限り、3階建ての建物のようだ。
早速中に入ると、入り口付近に立っていたスタッフがこちらを向き、「ようこそホンナスへ!御用があればお声がけください!」と挨拶をしてきた。
ホンナスが王都で1、2を争うトップ店なのは圧倒的な品揃えと働いてるスタッフのお陰なのだ。というのも、ホンナスのスタッフの大半は現役の冒険者か引退した冒険者なのだ。そのため、購入するか迷っているアイテムの効果や使用感を現役の冒険者に聞けるという点と、装備品の5%を上乗せして払うと購入した装備品を使って引退した冒険者と模擬戦闘をする事が出来る点で王都でもトップクラスのアイテムショップに成り上がったのだ。
「とりあえず、炎を対策しないと流石に僕らでもボンドンの相手は難しいからね。」
「そうだな、騎士団はなんの装備使うんだ?オレらの場合は炎軽減か無効のアクセサリーか、リールを使うが…」
リールとは巻物に元々特定の魔法が組み込まれているマジックアイテムで、特殊な物以外は使い切りのアイテムで値段もピンキリだ。
「わたくしは精霊の加護で大丈夫ですが、あと1人ぐらいであれば加護を回せると思いますの。」
「なるほど、であれば、スウルとママンは戦闘時は一緒にいる機会が多いからスウルにはママンの精霊の加護とこの炎軽減のリングを付けてて貰おうか。」
「ああ、んでオレらがこっちの無効のブレスレットとリールか。リールはママンにも一本持っててもらったほうがいいな。」
「ボンドンってのは、大きなトカゲで火を噴くんだよな?水かけたら弱くなったりしないかな?」
「それは無理ですの。水がかかる前にボンドンの周りに発生する温度ですぐに蒸発してしまうんです。そうすると爆発が起きてしまう場合があり、わたくしたちも巻き込まれてしまうのです。」
「むずかしい魔物だな。」
エルとハーツが店にあるアクセサリーを厳選し、スウルに合わせ、着せ替え人形のようにしようとしていた。
「スウルにはこっちの青い宝石のリングが似合いそうだね。」
「いや、こっちの紫の宝石のアンクレットだろ。」
「お待ちになってください、それならわたくしはこの金のチェーンに翡翠をあしらったネックレスですの!(チェーンの金はエルさんの髪の毛、翡翠の緑はハーツさんの髪の毛の色で、2人がスウルさんに執着していることを見事に表現出来ていますわ!)」
3人がどのアクセサリーをスウルに付けさせるか議論しているのを横目にスウルは奥にあった展示室に向かった。
次回!スウルに!なにか!