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「陽菜~ホットケーキ出来たから食べるよ~手って洗っておいで~」
ホットケーキが乗ったお皿を持って居間に移動しながら、外でタヌキと遊んでる陽菜に呼びかける。
「あい!」
元気のいい声が聞こえ、パタパタと走る音が可愛い。
テーブルの上に皿をふたつ並べて、陽菜の大好きな牛乳も置いたところで陽菜が走って来た。
「ほわ~ホットケーキ!おいししょうね~」
厚めのホットケーキの上にちょこんと乗った黄色いバターがホットケーキの熱でトロリと溶けていくのがまた食欲をそそる。
美味しそうにホットケーキを頬張る陽菜を見ながら自分も食べる。
「ん~!美味い!ホットケーキってたま~に食べたくなるんだよね」
陽菜は美味しそうに喋る事もせずホットケーキに夢中で頬張る姿はまさにハムスター。
猫だけどね。(笑)
「よし、陽菜、今日は枝豆の収穫をします。」
「えだまえ?」
「枝豆です。とっても美味しいんだよ~」
二人で作業服に着替えて外に出る。
沢山の実を付けた枝豆を二人で引き抜いて山にしていく、それが終わったらボールを用意してその中に枝から実だけを取って入れていくと、直ぐにボールは一杯になった。
ボール四つ分になった枝豆を今度は塩で揉んで揉んで洗い流し、塩を入れた鍋に投入。
直ぐに美味しそうな匂いがキッチンに充満して陽菜がクンクンと匂いを嗅いで「ふわぁ~」と早く食べたい!!と尻尾をフリフリ耳をぴくぴくさせて非常に可愛い。
茹で上がったらザルに上げて殻入れの皿を用意してテーブルの上に置くと待ってましたと言わんばかりに陽菜が飛びついた。
「熱いから火傷しないように食べるんだよ~」
と言って次々と茹で始める。
次に出来上がったものからどんどんと冷凍保存用パックに入れて冷凍庫へ。
枝豆を食べたくなった時に直ぐに食べられるようにね~♪
大量に冷凍して作業終了で居間に戻ると止まらなくなった陽菜が黙々と枝豆を頬張ってる。
既にボールの半分の枝豆が陽菜のお腹に収まったようだ。
「ふぅ~もうポンポンら~」
お腹をさすりながら満腹だという陽菜がとてつもなく可愛かったです。