失態との向き合い方
人は誰しも失態を犯すことを避けたいものである。
だが、世の中失態を犯さずに日々を送れるほど、トロりと甘くはない。
ならば、いっそ失態をした後に理想的なフォローが出来れば、それはもはや失態とは言えないのではないか?
その仮説を検証してみたいと思う。
失態を如何に格好良く処理するか。
誰しも人前で失態をしたくないに決まっている。
しかし、そうはさせてくれないのが運命の気まぐれというものだ。
それであるならば、失態を犯した後のフォローがスマートであれば、もはやそれは失態とは言えなくなるのではないか?
そんな都合のよいことが出来るものか、次のような日常生活を軸に検証してみたいと思う。
ケース1
・授業中に居眠りをしていて、「おい○○、何寝ているんだ!?」 と先生に怒られた時。
理想的なフォローは、
「すみません、世界中の誰よりもきっと熱い夢見てました」
もしくは、
「いいえ、これは長い時間をかけた単なる瞬きです」
ケース2
・自動改札機でICカードをタッチするが、反応が悪くゲートがオープンしなかった時。
理想的なフォローは、
「まだ乗り足りないっていうことか!? それなら、とことん付き合うぜ!」
もしくは、
「接触が派手過ぎたか、こりゃ、レッドカードで一発退場だな」
ケース3
・会議中、ついさっきまで使えたホワイトボードマーカーが出なくなった時。
理想的なフォローは、
「みんなのアイデアが出れば、インクも出ます!」
もしくは、
「皆さん、マーカーが仕事を嫌がっています。 ここらで会議を終わらせませんか?」
ケース4
・エレベーターにギリギリのタイミングで乗り込んだら、扉が肩に接触した時。
理想的なフォローは、
「『駆け込み乗車はお辞めください』って、エレベーターが無言で諭してくれたようだ」
もしくは、
「ハハ、顔が広いのが長所だが、エレベーターにまで悪戯”いたずら”されるとはな!」
なるほど、この執筆自体が失態であったようだ。 <完>
最近、なろうを荒らしている?「キャットストリーム」を書いている”Shiguma”本人です。
先ほどアップロードした「キャットストリーム♪ #9」で、ガッツリ失態(やらかした内容については、あとがきに書いてます)をしたので、こんなネタを思いついたから書いてみた……そんなレベルです。