魔物
「迷ったwww(・ω・`)」
えーどうも改めましてヴィルスです。
はい、私は迷いますたww(●´ω`●)ゞてへぺろ
ギルド区域に行く途中に人混みに飲まれそのままはぐれてしまったのだ。
・・・・ハァ
「ここはどこだぁぁぁぁぁ!」
ナシス先生を探して町を回っているが今、俺は町のどこにいるか分からなくなってしまった。
・・・・・・どうしたもんか。
うーん( ˘・A・)
はっ
そうだ
大きな花火的なのを空に向かって打ち込めばいいんだ!
ナシス先生なら気づいてくれるはず。
俺天才ジャン。
でも街中でやるのは危ないから街の外でやろう。
ここから一番近い門は何処だ?
近くにいる人に聞いてみるか。
「すみません、ここから一番近い門ってどこですかね?」
「うーん、あっちの方にあるよ。でもそこは森が近いから気をつけた方がいいよ。」
北西の方か・・・・
てかなんで森が近いから気をつけなきゃダメなんだ?
「なぜですか?」
「森にはたくさん魔物がいるからだよ。しかも最近は凶悪な魔物がいるらしいし。」
「そうなんですか。ありがとうございます。」
森にたくさん魔物がいるってのは、ファンタジー小説とかでよくある設定だな。
なんかいいなぁ。
さて急いでナシス先生と合流しねぇとな・・・・
-
ナシス視点
「さぁヴィルス様。次はギルド区域に行きましょう。」
と、僕は街をヴィルス様と共に歩いてゆく。
いつも、真面目のヴィルス様が目を輝かせながら、あれは何、これは何と聞いてくる光景は新鮮だ。
ヴィルス様の質問に答えてる内に冒険者ギルドが見えてきた。
「見てください。あれが冒険者ギルドですよ。」
と僕が言うと
「わーあれが冒険者ギルドですかぁー。おっきいんですね。」
とても無邪気な感想が帰ってきた。
やはりヴィルス様も子供なんだなぁ。
と思いながら歩いていると沢山の冒険者が集まっている。
どうにか人ごみをかいくぐってゆく。
しばらくしてヴィルス様が全く質問してこなくなったので後ろを振り向くとヴィルス様がいない。
まさか、さっきの人混みの所ではぐれてしまったのか?
これはマズい!!
急いで捜さねば!!
-
ヴィルス視点
森の中に入る。
とりあえずここでいいか。
出来るだけ大きな火魔法を上空に放つ。
そして火の玉に仕掛けておいた「爆発」が発動し、爆音が辺りに轟く。
保険という事で、もう2発上空に放つ。
• • • • • • • • • • • •
さて• • • • •
後はナシス先生を-「キャァァァァァァァァ!!」
女の人の声だと思われる悲鳴が響く。
何事だ!?
俺は悲鳴が聞こえた方向へ向かう。
さっきの火魔法で驚いただけならいいが、ここは森の中、もしかしたら魔物に襲われているのかもしれない。という不吉な考えが俺の頭をよぎる。
「っつ」
幼い事もあってか走っていると足がもつれてこけそうになる。
しばらく走ると時折木が折れる音や獣の咆哮が響いてくる。
俺の感だが凶悪な魔物がいるんだと思う。
忙ねばっ!!
魔物が暴れている音を頼りに走っていく。
そろそろ体力がヤバい。
「ハァッハアッ• • • •ゴホッゴホッ」
さすがに幼い体では長時間の本気の走りはキツい。
だが、誰かがピンチなのにつらいとか言ってられる訳がない。
「絶対に死なせねぇっっ!!」
視界が開ける。と共に俺の視界に飛び込んできたのは、追い詰められた少女と血まみれの鋭い爪を振り被っている姿だった。
「危ねぇ!!」
とっさに地面を蹴り、少女を抱きかかえ横へ飛ぶ。
爪が肩にかする。
「っっ!!」
何だこれは!?
かすっただけなのに何だこの痛みは。
「すぐに遠くへ逃げろ!!」
俺が少女に向かって言い放つ。
だが少女はあまりの恐怖に
「いやっ おか ん おと さ やめっ 助けっ ダメっ メシィ し あっ お願っ やめっ死なない 」
と体を振るわせながら言葉を漏らしている。
マズいな。パニック状態か。
とりあえず俺は少女の手を握って
「落ち着くんだ。俺がどうにかするから安心して。」
となだめる。
「グルァァァァァァアア!!」
魔物が爪で襲ってくる。
俺は「風撃波」(風で敵を吹っ飛ばす技)を地面に使い後ろに飛ぶ。
少女を立たせ、周りに「土壁」で何重にも囲む。
「ここに居れば安全だ。安心しろ。」
と少女に伝え、魔物に向かって幾つもの「火の槍」を飛ばす。
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