プロローグ(下)
・・・・目が覚める。
ここはどこだ・・・?
俺死んだんじゃなかったのか・・・?
などという大量の疑問があるがそれはひとまず置いといて状況を確認しよう。
・俺は交差点で人を助けた
・トラックに轢かれた
・意識がぶっ飛んだ
・そして今に至る
生きているのなら病室に居るはずだがここは病室では無い。
ということは・・・・・・・・
ここは『死後の世界』なのか?
「少しあってるけどそれは違うねぇ」
「うぎゃっ」
驚いて変な声を上げてしまった。
いつの間に近寄ったのか男性が近くに立っていた。
男性が申し訳なさそうに
「はは、ごめん、急に話しかけて驚かせてしまったね。」
と言う。
「いや、大丈夫ですよ。ところで此処はどこで貴方はだれですか?」
俺の問いに男性は答える。
「ここは転生ポイントさ。」
「転生ポイント?」
「そう。此処は人を生き返させたりする場所だよ。」
生き返させる・・・・
ということは俺は死んだのか。
「そうだよ。」
なんだこの人、人の心読めんのか?
「もちろん。だって僕は転生神ヴェルンダだよ。」
そんな神様しらねーぞ。
俺の知ってる神って言ったらゼウスとかそんなとこだぞ。
「まぁ僕は底辺の位置にいる神様だしね。地球で知ってる人はいないよ。知ってると言ったら君たちが言う『異世界』の内の一つホルンって所だね。」
・・・・解らん。
まぁこいつは神の中の底辺なのか・・・
「いやいやいや、底辺って言ってもすごい方だよ。」
へぇーあっそ
「ていうか君態度が悪くなったね。まぁどうでもいいんだけど。そんな事より本題に移ろう」
本題?
「君は人助けしたよね。」
あぁ
「その助けた人は最初は死ぬ運命だったんだ。だけど強い運命を持つ君がそこに現れ、助けた。」
「運命が強いとなにがあるんだ?」
「人の運命を大きく変えれる、いや、ずらすの方が正しいか。まぁ君は助けた人の運命をずらしたんだ」
それで・・・?
「世界が変えられた運命を修正するために誰かの運命を書き換えた。まぁ解るだろ?君の運命は死ぬ運命に書き換えられたんだ。」
「もしかしてだけど俺以外に運命が変わった奴はいるのか?」
と俺は聞く
「いや変わってないよ。」
そうか・・・ならよかった。
俺のせいで誰かが不幸になったら後味悪いしな。
「話を戻すよ。それで君は死んだんだけどさすがに人助けしたのに死ぬっていうのは可哀そうだからね。
だから君を転生させてあげろって他の神様が僕に責任を押し付っじゃなくてまかせたんだ。」
「というわけで君に転生できる権利をあげよう。」
まじで・・・?
「マジだよ」
あ、今の神の発言ちょっとイラっときた
「じゃあとりあえず転生したい所いってよ。」
「まじで!?転生できんの?いよっしゃあ!」
と俺は感激しながら喋る。
「あーうるさい。じゃあどんなとこ行きたいか言ってよ。」
俺はしばらく考える
「魔法とか使えるファンタジーの世界ってある?」
「あーちょっと待って。」
などと言いながら端末をだす。
おいおい神様がそんなもん使うのかよ。
と思っていると
「あったあった今調べたらこんなのがあった。」
俺は端末をみる。
剣と魔法が支配する世界『ベルニア』か・・・
俺はベルニアの簡単な説明を見ながら疑問に思ったことを聞く
「なぁヴェルンダ」
「どうしたんだい?怖い顔して。」
「ベルニアにはケモナーやエルフその他もろもろの種族は居るのか?」
神は答える
「居るよ」
「まじすか!?じゃあそこで!」
「了解~じゃあ飛ばすね」
目が覚めた。