第四話 第十四部 体力勝負
野本「ナイピッチ!」
佐奈「ありがとう。……ふぅ。」
堀近「大丈夫か? 汗もかいてきてるし息もあがってるし。」
佐奈「あのフォームには負担がかかるの。かなり大変よ。」
堀近「そうだよな。(かなり疲れてるな。いい加減ヒットとか何とかして粘っていかないと…。しかし相手だって同じはずだ。)」
シュゴオオオオ バシューーーン!!
ストライクワン!
堀近「(なんで姉は問題なしなんだ…。)」
真菜姉の球にバッタバッタと三振をとられていた。同じように投げていて何故私だけこんなに疲れているのだろうか。はっきりとはわからない。けれども何かがあるはず。
バシーーン!!
シュバーーーン!
ググググッ
バシーン!!
ストライクバッターアウト! チェンジ!
もう終わったの!? 私の休憩時間なんて全くないじゃない。私は休む暇もなく立ち上がり、マウンドに向かった。
バシーーン!!
ストライクバッターアウト!
佐奈「っし!!」
三振をとれた。けれども体が重い。こんなに体力を消費したことっていままであっただろうか…。恐ろしい。体力を消耗するということがこんなに恐ろしいことになるなんて。
真菜「ふぅ。」
雨宮「大丈夫か?」
真菜「さすがに辛いわね。あの子もまだまだ粘るのね。」