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第四話 第六部 新たなフォームで
堀近「そろそろ集合だぞ。」
佐奈「わかりました。」
審判「集合!!」
いよいよ試合が始まる。整列すると目の前には真菜姉がたっていた。一人だけ違った雰囲気を出していた。なんともいえない不思議な雰囲気だった。
審判「礼!」
皆「しゃああっす!」
私はマウンドに向かった。相手はこちらを見てくる。だけどもここで思いっきり投げるわけではない。おそらくフォームだろう。
シューーーー バシン!
よし、安定したフォームができる。これなら問題なく思いっきり投げることができる。この強い相手を倒して…優勝してみせる!
ウグイス嬢「一回の表、東光大学の攻撃は、一番センター小菅。」
一番バッターが左バッターボックスに入った。いよいよ私の球が試されるときが来た。初球のサインはストレート。あのミットめがけて…姉に教わったフォームを最大限に使って!
シュバァアアアアア バシュゥゥウン!!
ストライクワン!
小菅「わお。」
堀近「ナイスボール!」
力強い球がミットにおさまった。初球はど真ん中の勢いあるストレート。最高の球を全て放ってみせる!!