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第四話 第五部 両者絶好調
バシューーーーン!
ドシューーーーン!
坂本「うっわ。椎葉すげぇな。姉も妹も。」
橘田「気合めっちゃ入っているよ。俺たち、あの椎葉、姉の球打てるかな…。」
大木「打てるかなじゃなくて、打つんだよ。」
橘田「そう簡単に言われても。」
野本「ここで打たなきゃ勝てないんだぜ。頑張ろうぜ。」
高坂「よっしゃ! 初ヒットは俺が打つぜ!」
佐奈「ふぅ…。」
堀近「すげえいい球だぞ、この日のために調整してきたのか?」
佐奈「いえ、いつも通りです。」
堀近「そうか…。その代わりに…。」
バシューーーーン!!!
堀近「姉の方も絶好調みたいだな。」
佐奈「そう…みたいですね。」
真菜「ふぅ…。」
雨宮「どうだ、調子は。」
真菜「見ての通り、わからない?」
雨宮「わかってますよ。妹さん、ずいぶんと調子よさそうだね。」
真菜「…強い相手ほど燃えない?」
雨宮「まあそうだな。」
真菜「それよりも点とってね。」
雨宮「わかりましたよ、ピッチングは椎葉一人に任せます。」