第三話 第九部 自己流のフォーム真似
堀近「ナイスピッチング!」
佐奈「ありがとうです! でも…あのバッターはすごい強そうですね。」
堀近「あなどれないな…。」
坂本「堀近。俺たちが打ってやるから、リード頼むぜ。守備もしっかりしてやるからな。」
橘田「後ろには俺たちも守っているからな。信頼して大丈夫だぜ。」
堀近「頼もしいな。」
佐奈「ありがとうです。私も精一杯投げます。」
真菜「…なるほどね。」
雨宮「どうした? 笑って。」
真菜「あの子にしては良い考えだと思う。でもまさか…私のフォームを真似するなんてね。でもあのフォームはそう簡単じゃないわよ。」
雨宮「ああ、妹さんか。あの投球フォームをまさか短期間でやるとはな。」
真菜「でも体力はもたなそうね。そんな付け焼刃的なものだけでは…。まだまだ球の重さも伝え切れてないみたいね。」
雨宮「妹さんに指導したのか?」
真菜「…してないわ。」
雨宮「独自ってことな。」
私はゆっくりとスポーツドリンクを捕球した。いつもより思いっきり投げることができる。まるでボールを放つ瞬間が弾丸を発射するかのようにズガンといける。すごく気持ちが良い。攻めのピッチングでドンドン攻めてみせる!