第三話 第八部 対決、三番国見。
バシーーーン!! ストライクバッターアウト!!
熊野「くそっ!」
二番バッターもツーストライクツーボールからスライダーで三振をとることができた。この調子ならいける。勝てるし完投も…いや、完封でさえいけるかもしれない! ここは強気に攻めていかなければ!
国見「さてと…お手並み拝見…。(妹に勝たなければ…打てなければ姉には絶対に勝てない。なら…ここで妹から打つのみ!)」
な、なんだろう。他のバッターとは違った雰囲気は…。面白いなぁ、やっぱり野球は面白い! いろんな人と戦えて…時にはすごい人や逆には素人。いろいろと戦える。なら…思いっきり勝負するのみ!
シュバァアアアアア ブン バシューーーン!
ストライクワン!!
国見「ふぉーう、すげぇ。」
堀近「(こいつ、タイミングを最初から合わせてきた。さすがはプロ注目の選手だ。そう簡単にはやらせてもらえなさそうだぞ。頼むぞ椎葉!)」
さすがはプロ注目選手。一回でタイミングを合わせてくるとは…。でも今の私は簡単にやらせない!
シュルルルル
国見「(スライダーか。)」
キィイン!
ガシャン! ファールボール!
スライダーを当てた。いきなりの対処でもすぐに反応ができるってことか…厳しい相手だなぁ。ここはしっかりいかなければ…!
国見「(次はストレートが来る…ここは振りに行く!)」
堀近「(今の椎葉なら攻めの投球でも十分だ。ここは直球!)」
私は大きく振りかぶった。サインは全力のストレート…これで決める!
シュバァアアアアア
国見「(はえっ!)」
ギィイン! 振り遅れた打球はサードライナーに。
バシン! アウトー!
当てられた…さすがはプロ注目選手。この勝負、まけられない!