第二話 第七部 決着をつける。
バシーーン! ストラクバッターアウト!
バシューーーン!! ストライクバッターアウト!
佐奈「ふしゅー。」
怒涛の連続三振でバッターを封じ込めていく。私の球の勢いも少しずつ上がってきている。そして九回、ツーアウトまで追い込んだ。私たち国立大学としては大きな快挙でもある。だから…この試合、そして次の試合も負けない!
シュバァアアアア バシューン!
ストライクワン!
「ここにきて150キロ出してくるか。」
「さすがは姉の妹だな。」
「俺には姉と妹、正反対のような選手にみえますな。」
「椎葉真菜の妹という概念は捨てたほうがよさそうですな。」
よし、九回まできても良い球がなげられている。これなら点を取られる心配はない。しっかり押さえていけば!
シュバアアアアア バチュゥウン!!!
ストライクツー!
「というかなんだこのミットの音。ストレートの威力がヤバイのか?」
良い球が決まる。これなら思いっきり投げても押さえられる。最後は…ミットにめがけて思いっきり!
シュバァアアアアア バシーーーン! ブン!
ストライクバッターアウト! ゲームセット!
佐奈「っし!」
私はそのままの勢いでガッツポーズを取った。ゲームセット試合終了、1対0でなんとか勝利を物にすることができた。
堀近「ナイスボール! お疲れ様!」
佐奈「よかったです。リードありがとうございます。」
堀近「せんきゅ。」
そういって私は整列の場所に移動していった。今日の投球は90点だった。十点引いたところはゆっくり考えることにしよう。