リアル走り屋物語 第1話「群馬の元走り屋 40歳の現実」
リアル走り屋物語 RealStreetDrift1998
アラフォー独身、元走り屋のタカ。
人生に「生きる意味」を見失っていた。
ある日、1台のRX-7を手にする。
タカの中で "熱い何か" が再び動き出す。
「峠で出会った全ての好敵手へ
あのヒリついた感覚を忘れてないか?
俺はまだ峠にいるー」
2018年、8月
群馬県太田市 大型ショッピングモール
赤くオールペンされGTウイングを装着したRX-7(FC3S)。
クルマに寄りかかりタバコを吹かす男‥
年齢は40歳、独身。
20年前に地元群馬の峠を走っていた元走り屋「タカ」。
交際している32歳の彼女「ユキ」とカフェで待ち合わせをしていた。
年齢的にも友人のほとんどは結婚をし家庭を持ち、
アラフォーにもかかわらず、いつまでも車にのめり込むタカを
周りは嘲笑していた。
「タカっていつまで走り屋やっているの?
もう40歳だよね? 一生走る気なのか? あいつは」
「さぁ、最近クルマなんて興味ないから」
昔つるんでいた友人でさえ、もうスポーツカーに関心を無くしていた。
カフェにてー
ユキ
「ねぇタカ。いつまであんなクルマ遊びするの?
あんな派手なクルマじゃとてもデートなんてできないよ」
「真剣に将来(結婚)を考えているなんて感じないよ‥」
「さようなら」
一方的に別れを切り出されてしまう。
タカの人生は迷走していた。
そして自問自答した。
「俺は何のために生きているのかー」
「幸せな家庭を築くこと」
「本当にそうだろうか?」
RX-7に乗り地元の金山峠へ向かうタカ。
「たぶん‥信念を貫くことじゃないのか!?」
リーマンショック以降、日本の走り屋は激減、絶滅危惧種となる。
ショップやメーカーは倒産が相次ぎ、雑誌は休刊に追い込まれた。
メーカーはスポーツカーを造らなくなり、若者のクルマ離れは加速する。
タカは、週末になると時代に逆行するように峠を走るようになった。
平凡な日常の中で、唯一「生きている」と実感できる場所ー。
「もうあの時代は二度と来ない」
「Dの皆とまた走りたい‥」
つづく




