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なんたって魔女だからな

前日譚に含まれている文があります

読むのが面倒な方のために一応大きめに空白を空けて

分かりやすいようにしました


我輩は魔王である

前世では勇者に殺される直前呪いかけて死にました

その呪いなんですけど…

我輩が復活した時、勇者を転生させると言うものなんですが…

「勇者来るの遅くね?」

そう…我輩が復活してからもう30年経っているが勇者は来ず、中途半端な強さの人間が送られてくるのみ…

「平和が一番ではないですか?魔王様」

「それはそうなんだがな執事…」

「お悩みの様子なのでリラックス効果のある茶葉を入れてきますね」

「あぁ…感謝する」

いくらここでゆっくりしても恐らく勇者は来ないだろう…どうしたものか……

「ということで我が配下達よどうすればいいか考えようではないか」

「…それって別に良いことじゃないですか?」

「え?」

「いや…だってこのまま人間追い詰められますよ?」

「いや我輩は平和主義だから侵攻しないよ?」

「そうですよねぇ」

「そんじゃ魔王様が直々に探しに行くしかないんじゃねぇか?」

「それだ!でかした!」

「魔王様ってなんで勇者と戦いたがるんですか?別に放っておけばいいじゃないですか?」

「…秘密だ」

そう…秘密なのだ

こんなこと誰にも言えるはずがないだろう

勇者と両思い(多分)になったなんて…

だって仕方ないだろ…

勇者あんなにも可愛くて優しく、愚かな人間とは違って平等に接するのだから…

あの時はそう…こんな会話をしていたな…






「よく来たな勇者よ、倒せるものなら倒して見みろ」

「聞きたいことがあるんだけどいい?」

「…なんだこれから戦うってところで」

「あなたって無害よね?」

「まぁ…そうだな……」

「なんで城に攻めてこないの?」

「攻める理由あるか?別に恨みなんて持ってないし…」

全然恨みはあるが自称魔女がいるため攻めてないだけである

「魔王ってそんなキャラなんだねw」

「黙れ小娘が」

「まぁいいや…じゃあさ貴方のこと討伐しなくてもいいんだよね?」

「まぁ我輩を討伐したら魔物は統率を失ってそこかしらに散って暴れてるだろうな

得するのは領土を増やせるところだけじゃないか?」

「むしろ倒さない方がいいじゃん」

「そうかもしれんな」

「優しい魔王様なんだね!」

「魔王は恐ろしいというきまりでもあるのか?」

「たしかに!ないね!アハハハ!」

「変な勇者だな…」

「でも家族のために倒させてもらうよ

貴方の人柄?魔族柄は好きだけどね!人だったら結婚しちゃってもいいくらい!」

「ほんとにお前はなんなんだ…」

「ねぇ人間になれる魔法とかないの?」

「あったとしても我輩がいなくなって危なくなるだろ」

「それもそうだねアハハハ!」

「貴様ほんとにおかしいな…まぁいい戦うぞ」



「力だけ…は本物なの…だな……」

「残念だよもうお別れしちゃうなんて」

「……最後にお前を苦しめる呪いでもかけてやろう…」

「え!?そんなのやめてよ!」

「も…うかけ…たぞ」

「え!なんの呪い?やだな〜…」

「我…輩が復活し…たとき…お前も転生…して力を…授ける呪い…だ!」

「どう…だ…嫌…だろう!!」

「…またお話出来るんだね……!」

「ありがとう魔王様…君ってなんて名前なの?」

「今…更か」

「我輩の…名…前は……」

「魔王様?…ねぇ聞こえないよ」

「魔王様…肝じんなと………ぅ……ね!………ょ………ま!」

最後に言っていたことは今でも気になっているそれを聞くために絶対に会いに行かなければ…!






「…ォーィオーイおーい魔王様聞いてますかー?」

「…あぁすまん物思いにふけていた」

「何考えてたんですか?」

「…それは秘密だ!!」

「ちょ…そんなに怒らないでください魔王様ごめんなさい」

「…すまない」

「かといってどうするんですか魔王様?」

「なにがだ?」

「魔王様にはそのご立派な角があるせいで変装して人間界に行くのは無理じゃないか?」

「…切るか」

「えぇ!?何をそこまで言ってるわけじゃありませんよ!」

「だがこの角が邪魔をしているのだろう?」

「それはそうなんですが…」

我輩はその問いの答えを聴いた後、瞬時に角を切った

「あぁぁぁあ!?判断が早すぎます魔王様ぁ!?」

「魔王様はそういう所あるよな〜」

「そういう所ってなんだ?」

「いやなんでもないっす魔王様〜」

「給料下げておいておくか…」

「あぁすまなかった魔王様ぁ許してぇぇぇ!」

「謝れば済むものを…」

「はい…今後気をつけます…」

「とにかく…だこれで変装はできるな?」

「はいそうですね、魔王様は角以外に人間と違うところはないですからね」

「じゃあ勇者探しに誰と一生に行くんすか?魔王様」

「誰も連れていかないが」

「え!?流石に不用心すぎますよ魔王様!せめて一人…いや二、三人つけないと!」

「逆にそっちの方が怪しまれるだろう…」

「それにこれは我輩と勇者との問題だ

お前たちには関係のないことよ」

「でも…」

「大丈夫だお前たち、死ぬことはない」

「そう仰るなら私たちは信じて待ちますよ」

「絶対に帰ってこいよ魔王様!また酒飲もうぜ」

「わかったわかった」

「では早速行ってくるぞお前たち」

とは言ったものの…我輩人間界に行ったことなど一度もないからどこに街があるのか知らぬぞ…

……まだ生きているわけがないのは覚悟している…いや生きているはずだな

なんたって魔女だからな

迷子の迷子の魔王様〜

勇者のおうちはどこですか〜

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