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第82話 アフターストーリー3 王の仕事(3)王様・王妃様のいけない執務室プレイ

「んっ、ちゅ、ちゅっ、ちゅ♡ あん、おにーさん、ダメだってば……」


 むくむくっ!

 出会った頃と変わらないアリスベルの可愛いらしい反応に、俺の下半身が激しく反応し始める。


 まったく、何度えっちしてもアリスベルは反応が可愛いから困るなぁ……!

 ほんといけないアリスベルちゃんだよ……!

 しかも職場でっていうのがまた興奮するんだよな。


 俺はアリスベルと王様・王妃様のいけない執務室プレイを始めようとして――、


「はい、終わり。さっきも言ったけど、そっちの箱のも全部昼までだから早く押しちゃってね」


 しかしアリスベルは慣れた様子で俺の腕からするりと抜け出すと、俺の前にどんと書類を置いた。


「ええぇ……せっかくいいムードだったのに」


「文句はここまで書類をため込んだ過去のおにーさん自身に言いましょうね」


「はい……」

 俺はションボリしながら三度座り直すと、ハンコをつく作業を再開した。


 ぺらぺたん、ぺらぺたん。

 ぺらぺたん、ぺらぺたん。


 あーあ、まだまだたくさんあるなぁ。

 さっきアリスベルは箱に入ってるのも全部って言ったけど、大きな木箱がひぃ、ふぅ、みぃ……8個もあるじゃん。

 もうこれマジで午前中ハンコ押しっぱなしじゃん。


 俺、王様になってから仕事って言ったら座って話を聞くか、あとはほとんどサインするかハンコを押すかしかしてないんだけど……。

 俺は悲しい気持ちでハンコをついていった。


 ぺらぺたん、ぺらぺたん。

 ぺらぺたん、ぺらぺたん……。


 しかしそんな哀愁漂わせながらひたすらハンコ着きを続ける俺が可哀そうになったのか。


「もうほら。やる気が出るようにこうやって後ろからギュってしててあげるから」


 アリスベルはそう言うと、俺の後ろに回りこんで座った俺に覆いかぶさるような格好でギュッと俺を抱きしめてきた。

 大きくて柔らかいものが、俺の背中でむにゅむにゅぎゅむっと形を変える。


「――!!」


 そして俺の耳元に顔を寄せると妖艶にささやいた。


「おにーさん。全部終わったら続きをしてあげるから、ね? だから今は頑張ろう?」

 アリスベルの吐息が俺の耳にかかり、背すじをゾクゾクとした得も言われぬ快感が走り抜ける。


「約束だからな? 全部終わったらそのまま王様・王妃様のいけない執務室プレイだからな?」


「もう、しょーがないなぁ。全部終わったらだからね?」

「おっけー、やる気がみなぎってきたぞ!!」


「ほんとおにーさんはどうしようもない変態おにーさんなんだから」


 アリスベルのおかげで超絶やる気マックスになった俺は、猛スピードでハンコを押していった。


 ペラペタンペラペタンペラペタンペラペタン!

 ペラペラペラペラペタンペタンペタンペタン!!

 ペラペラペラペラペタンペタンペタンペタンペラペラペラペラペタンペタンペタンペタン――――!!!!


 勇者の超本気モードを見せてやろう!


 そして全ての書類に昼までにしっかりとハンコを押し終えた俺は、その後はもちろんアリスベルと王様・王妃様のいけない執務室プレイを満喫した。

 外に声が漏れないように必死に声を押し殺すアリスベルが可愛かったなぁ……。



(―国王の仕事編― 完)

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