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世間の憧れ
仲間からプラチナと呼ばれる戦士は
実力はSSS級怪人が束になっても敵わない。
世界を何度救ったことか。
レッドの正義感、ブルーの知性、ピンクのセンス、ブラックの強さを兼ね備えたプラチナの地球への貢献度は計り知れない。
戦いが終わると変身を解いてプライベートに戻る戦士達を横目に変身を解かずに一人プラチナは今日も颯爽と夜の闇に消えていく。
女アナウンサー「ブラックより一匹狼的でクール。しびれる~」
女市長「力を誇示せず寡黙に街の為に尽くしてくれて素敵だわ。中身はどんなイケメンなのかしら」
女記者「今まで戦隊ものにいなかったタイプね。プラチナ。プライベートを必ず暴いてみせる!!」
悪の組織女参謀「またしてもプラチナにやられた。おのれ!!今に見ていなさい!!」
キュッ。
シャワーの蛇口をしめ、鏡の前で佇む一人の男は数ある育毛剤に点数をつける。
「この育毛剤ネットで高かった割りに効果は15点というところか」
鏡に映る世間でプラチナと呼ばれるスーツを脱いだ薄毛で貧弱ガリガリニキビシャクレは一通り愚痴をこぼした後でTwitterにパソコンからログインした。