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episode0-2

説明回ですので夕方にもう1話投稿予定です

 今から五十年ほど前、この惑星ーーー地球に変化が訪れる。

 それまでは俗説やら夢物語とやら言われていた代物……異能が突如人間に発現した。


 異能には様々な種類が確認されている。


 ある者は手から火の玉を生成させ、

 ある者は風を操り、

 またある者は海をも割くほどの超常的な力を有した。


 異能を使える人間を新たな世代、第二世代(イレギュネイター)として世界は変化して行く。


 それも悪い方に……。


 度を超えた力は時に破滅をも呼ぶ。


 異能を会得した者たちが最初に取った行動とはなにか?


 それは力の証明である。

 異能者たちは自分達の力を世に知らしめる為にその力を無差別にふるった。

 その結果、世界は未曾有の大混乱に陥ることとなる。


 始めに機能が停止したのは各国の政府だ。


 異能という未知のものに国の上層部が対応出来るはずもなく、徐々に瓦解して行く。


 各地で大量虐殺などが起き、その時世界の総人口は約二割減少したと言われている。

 この混沌とした世界を安定させる為に約五年の歳月がかかった。


 この五年を後に世界の大変革期ーーー世界政変と呼ばれるようになる。


 しかし何故、この様なテロ組織を僅か五年で社会の平静を保てるまでに鎮圧する事が出来たのだろう。


 それは世界中が結束して形成した対異能テロ組織ーーー世界異能機関、通称|WUAO(world unusual ability organ)の台頭が起因している。


 WUAOは一昔前で言う所の国際連合に近い組織であるがそれとは明らかに違う所がある。

 それが軍事力だ。


 WUAOは異能を用いたテロ組織に対抗し得る為に異能が使える人間、つまり第二世代の人間でこれに対抗した。


 これにより戦争は勃発。

 まさに地獄絵図だった。


 各地の至る所は戦争で荒廃し、そのせいで作物は実らなくなり、食糧難が起きる。それが相まって世界総人口は大幅に減少する事となる。

 しかし、WUAOにより形成された軍によりある程度の治安の回復に成功した。


 ここ日本もその例外では無く、WUAO加盟国の一つである。

 当時の日本では超がつくほどの大混乱であった。

 なにせ世界政変以前の日本は平和大国などと周りの国から言われるほど安全な国であり、人への殺傷行為など法律で縛られている様な場所だった。


 焦りを覚えた日本政府はWUAOに加入。その後は自衛隊に変わり日本軍を新たに設立したのだった。


 長い年月を経て、日本も少なからずの平穏は取り戻された。

 だが当然不安も残る。


 そこで日本に限る話では無いが各国では異能者の育成に力を入れる為の学院を設立する。


 それまでは小学校、中学校、高校、大学と呼ばれる子供の学び舎が設けられていたのだが世界政変と共にそれらを学院へと改変。

 軍事力向上へと力を入れていったのである。

 学院を卒業すればそのほとんどが軍に所属する事となるだろう。


 学院は十六歳から入学出来る。

 日本にある魔法学院の数は十と非常に少ない。

 その為、入学出来る人数には限りがあり、その人数はほんの一握りである。

 毎年合格率は五パーセントを切り、魔法学院に入学出来た者はエリートなのだ。


 季節も春となり、月にして四月……。

 今年も魔法学院に入るべく新たな学生達がその狭き門をくぐって行くのであった。



 〜〜〜



 ーーー日本軍


 国を国民を武力を用いて守る今の日本の要と呼べるものである。

 基本的に日本軍の仕事とは国を脅かす様な犯罪者集団などの制圧や他国との戦争が行われた時に戦場に駆り出されたりするものである。国民は国を守る日本軍に尊敬の意を示している。

 だがそれはあくまでも表上の日本軍の話である。


 日本軍には秘匿されている事がある。

 それは都市伝説とまで噂されているある部隊……

 その名は《DiRT(ダート)》。

 片手の指で数えられる程の極小数で構成されているその部隊の主な仕事とは簡単に言えば掃除屋である。

 表立って処理できない様な事柄、例えば国にいる密偵や有力な権力者の暗殺、スパイなどをするのは彼らの仕事である。

 彼らの事を認知しているのはごく僅か。故に都市伝説。

 そんな《DiRT》に所属している一人にまだ成人すらしていない青年がいるとか……。


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