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五月雨☆イースター☆

作者: 雪沢 泉


突然何かを書きたくなる時って、ありますよねー。暇潰しに読んでいただけたら、嬉しいです。





━序章━ ~ラシキナニカ~





『コンコン』



強すぎず、弱すぎず、繊細かつ豪快に十年間し続けたその行為を行う。



『ぱかっ』



十年間毎朝同じ事をやっていれば、片手で出きるようになる。



『とろ?』



擬音が思い付かなくなってきた……………こほん。白い粒達の上に落ちる、黄色と透明のソレ。



『たらたらたらりん』



擬音考えんの面倒になってきたな…………こほん。完成間際のソレに、最後の仕上げとして、赤? 黒? 茶色? の液体をかける。



『たったら~♪』



完成だ! 俺はそれを二本の棒で、口に運んだ。



「うまい。」



━━━━至福━━━━


そう。俺はこの時のために生まれてきた!



『すぱーん!』



なんだ? 俺が今やってる事に、『すぱーん!』なんて擬音は出てこないぞ? 作者は何をやってるんだまったく。



「長いわよ! なにたらたらやってるのよ、お兄ちゃん!」


「はぁ? 何って、卵かけご飯つくって食べてんだよ。」



☆人物紹介1☆

玉子川(タマゴガワ) 五月雨サミダレ

高校二年生にして、無類のたまご好き。

得意料理は、たまご料理全般(というか、材料にたまごが入ってりゃなんでも作れる。)



「卵かけご飯作るのに、無駄にカッコつけるな!」



☆人物紹介2☆

玉子川(タマゴガワ) 梅雨(ツユ)

五月雨の妹にして、ツッコミ担当の一人、中学二年生。

目が覚めるような美少女だが、五月雨の前だとただのツッコミ担当。



「というか、もう本編始まってるわよ。しっかりしてよね!」


「本編が始まってるのは知ってるが、だからなんだ? 別にしっかりしなくてもいいだろう?」


「はぁ? 何言ってるの? これは、ヒューマンドラマでしょ?」


「ぶはっ! アハハハハハハハハ! ヒューマンドラマ? そんな高度な作品この作者に書けるわけないだろ? 寝言は寝てから言ってくれよ。」


「なっ!? じゃ、じゃあ、ヒューマンドラマじゃなかったら、なんなのよ!」


「ただの、コメディ全開の…………」


「コメディ全開の………………?」


「全開の……………?」


「全開の……………?」


「…………………?」


「…………………?」


「モグモグ。」


『ずこー!』「って、何卵かけご飯食べてるのよ!」


「これで、分かっただろ? この小説は、たまごだ!」


「そんなジャンルあるわけないでしょーーーーーーーー!!!」



今日も空は、たまごなり! (意味不明)


















━1章━ ~TKGとTMG~








「いやー、やっぱ旨いな卵かけご飯。」


「ほんと好きだよね、卵かけご飯。」


「うむ。TKGは最強さ!」


「無駄にネイティブ。」



よぉ、五月雨だ。今日も俺は、目玉焼きと卵焼きとゆで卵をおかずに、卵かけご飯を食べている。旨い、旨い。



「そういえば、お兄ちゃんの卵かけご飯の食べ方って、変だよね。」


「どこら辺が?」



俺は普通に、熱々ご飯に卵かけて、醤油たらして食べてるだけのハズなんだが?



「だって、普通なら混ぜるのに、混ぜないじゃん。」


「はぁ!?」



何言ってんだこのアホウは! 卵かけご飯なのに混ぜるだと? それは、卵かけご飯に対する冒涜だろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!



「普通に喋ってよ。」


「貴様! 卵をかけて食べるから、“卵かけご飯”なんだろうが! 混ぜた時点でソレは、卵かけご飯にあらず……………卵混ぜご飯………そう! TMGだぁぁぁぁぁぁぁ! 」


「どうでもいいわ!」


「良くない、良くないぞ妹よ! 日本語が全くなってないだろうが! 日本人なら日本語は正しく使え! しかし! 何も俺は卵混ぜご飯を否定する訳じゃない。卵混ぜご飯を卵かけご飯と呼ぶ事が許せないのであってな。卵を使っている卵混ぜご飯は、普通に好きだ! だけどな………」


「はいはい。分かったから、私学校行くね。」


「あ、おい! 話は終わってないぞ! って、ヤバい!? 遅刻する!」



梅雨を追って俺は学校へ急ぐ。君たちも、卵かけご飯と、卵混ぜご飯はくれぐれも間違えないように!

















━2章━ ~ゆで卵には、夢がつまってる~





「モグモグ」


「おーす、五月雨おは………何食ってんの?」


「ゆで卵。食べるか?」


「いやいい。しかし、何故にゆで卵?」


「旨いから!」


「あっそう。」



☆人物紹介3☆

北西(キタニシ) 東南(トウナ)

五月雨のクラスメイト、野球部の次期エース。

得意技は、ジャーマンスープレックス



こいつは北西。一言で言うと…………あれだ…………その………………あれだよ、あれ!……………まぁ、いいか。



「いいわけないだろ!」


「えぇー! めんどくさい………モグモグ。」


「お前な、たまご食いすぎ、少しは控えろ。」


「貴様ぁぁぁぁ! 俺に死ねと言うのか!」


「なんでだよ、たまご食わないと死んじゃう病かよ。」


「俺は一日100個たまご食べないと、身体がおかしくなるんだよ!」


「食べ過ぎだわ! つーか、金どうしてんだよ!」


「あーあー、聞こえない、聞こえない! これはギャグだから聞こえない! それに、俺はそういうキャラだ!」


「キャラとか言うな!」


「それにな、ゆで卵には夢がつまってるんだ。」


「夢?」



そう。それは、黄色い夢。甘くもなく、苦くもなく、辛くもなく、しょっぱくもなく、よく分からない夢……………そう! それが、ゆで卵だぁぁぁぁぁぁぁ!!!



「ソレただの黄身だろ!」


「うるさい! 貴様に黄身の何が分かる! 白身のほうが以外と人気あるけど、黄身ってなんかな~。って奴が俺の周りにはたくさんいるんだぞ! だけどな、だけどな、黄身だって頑張ってんだよ! 茶碗蒸しとか、プリンとか、黄身だって頑張ってんだよ! だからな…………」


「おらー! ホームルーム始めッぞー!」


「谷先このやろー!」


「あん? なんだ玉子川やんのか?」



☆人物紹介4☆

谷田(タニダ) (ゴウ)

五月雨のクラスの担任。見た目はヤンキーで、元ヤン。

生徒思いのいい先生。



「谷先ー! あんたは黄身派か? 白身派か? どっちだーーーー!?」


「…………………。」


「…………………。」


「…………………。」


「…………………。」



長い、長い沈黙。クラス中が静かになり、谷先の次の言葉を待つ。ゴクリ。誰かが唾を飲み込む音が聞こえた。そして、谷先がゆっくりと口を開いた。



「俺は、卵アレルギーだ。」


「…………………。」


「玉子川、お前はどっち派だ?」


「卵派です。」


「よし、ホームルーム始めッぞー。」



知らんかった、まさか卵アレルギーとは。















━まとめ章━ ~卵、玉子、たまご、タマゴ、TA☆MA☆GO~







「終わったな。」


「いやいや、終章とかなかったけど!?」


「そりゃ、別にこれで物語が終わりじゃないからな。」


「えっ!? そうなの!?」


「あぁ、一応まだ考えてるお話とかあるし、読者が勝手に考えれ場合もあるし。」


「じゃあ、なんで終わりなの?」


「元々、なんとなく作者が書いた話だから、ここまで書いて、気力がなくなったんだよ。」


「そんな理由で……………」


「人気が出たり、読者の要望があれば、連載にしたり、続きの短編書くらしいぞ。」


「ふーん。ま、こんな下らない小説、人気が出るとは思わないから、いっか。」


「そうだな。」



では、では、また次のたまごまで…………






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