2話・友達100人でっきるっかな作戦。下
歩きます。歩きます。歩きます…………………ぐぁぁあああああ。音がきこえなっ。ん?んん??んんん???耳をすませます。
「だれかー!だーれーかー!」
おっ。ムフフ、声がしますね。しかも女の子です、もしかしたらハーレム蟻人生を送れるかも知れません!よし!助けに行くぞー!
僕はダッシュで向かいました。
「迷っちゃったのかい?この僕がお城に連れて帰ってあげましょう」
「お、おしろ…?あっ。ありがとうございます」
ムフフ…順調ですね。こんな可愛い子と歩けるなんて僕は幸せです!まぁ人間から見たら、ただの蟻が歩いてるだけですが。
着きました。
「着いたよ。」
「あっ、ありがとうごさいました!」
うん。可愛い。
よし、第二段階
「それより君が持ってるそれ、アーモンドチョコだよね。」
むふふ
「へー!あーもんどちょこって言うんですか!詳しいんですね!」
「ああ、人間の食べ物はほとんど知り尽くしてるよ」
むふふふふふふふ
「すごいですね!」
よし、最終段階に移ろう。
「どうせなら、これからずっと一緒に食料運ばない?君のためならなんでもするよっ」
よしじゅんちょ…
「はぁ?きもい。失せろ」
。。。はい僕の作戦は失敗に終わりました。
かなり疲れてます。僕の心はボロボロです。
はぁ。こんな失敗したらもうやる気なくなってきたなぁ、ん?誰か近づいてきますね。
あ、僕の前で立ち止まった。
「よう、さっきのフラれっぷり聞いてたぞ」
わぁ、いけぼ。
「立ち聞きは良くないですよ」
「座って聞いてた」
なんか、うざいってこの事ですか。
「そうですか。」
「仲間がいないらしいじゃねえか、俺らと一緒に組まねえか?ちなみに俺はレン。女王様に認められたくて、今仲間を増やして頑張ってるんだ。良かったらお前も来い」
おっ勧誘だ。いいね。目的が同じです。
「気が合いますね。僕も女王様に認められたくて頑張ってるんです。僕でよければお仲間に入れてください!」
「いいねぇ。よし来い!仲間を紹介する。」
やったー。
「ありがとうございます。ちなみに何人いるんですか?」
「お前と俺合わせて8人だ。ちゃんと女もいるから安心しろよ。変態」
良かったー、ちゃんとメンバーはそこそこ…ん…?
「…今僕の事変態って言いました?」
「おっと。口が滑っちまった。」
ハァ?!
「初対面の人になんてこと言うんですか!」
「まぁまぁ。事実じゃねえか。お、見えてきたぜ、あいつらが俺の仲間だ。」
ムカつきますが。お仲間さんがみえたので冷静にいきます。
「仲間を紹介するぜ。コイツはガク、俺らの中で一番の力持ちだ。」
「夜露死苦!」
わぁ、天〇源一郎さんみたい。
「でコイツはミイ、洞察力がすごくてすぐ食料を見つけちゃうんだ。」
「よろぴくぴく!」
ぴく…ぴく…
「この小さいのをはナム。男なのに背が小さいが。小さいのを活かして人間に気づかれないため、スパイ役をやってもらってる。
「…ヨロシク」
イケメン…でも暗いですねこの子。
「このお方はジィ、少々老いているが、とても勇敢なおじいさんだ。先陣を斬ってもらってる。」
「よろしくなぁ。」
いやいや。先陣は斬らないほうが…
「この美人さんはリィア、女にしては足が速く、たまに囮役をお願いしている。」
「よろしく。それより君、いい体してるねぇ。今宵は激しくなりそうだ」
うん。なかなかの変人だ。
「最後にコイツはユウ、大した能力はないが、勇気だけはトップだ。」
「よ!ろ!し!く!」
テンション高そうですね。
「これが俺らの仲間だ。そういえばお前の名前聞いてなかったな!ぷりーずいんとろでゅーすゆあせるふ!」
わかりました。名前はコウでいいですよね。
「僕はコウ、人間の食べ物については知り尽くしています。あと頭はいい方だと思うので、作戦を立てたりするのは任せてください!」
よし。噛まずに言えた!
「コウか。これからよろしく!」
「「「「「「「よろしく(お願いします)!」」」」」」」
…視界が…
あ、戻った。6時です、予定通り!ってあんまり嬉しくはないですが。
「こうせいー!起きてー!」
あっ。
「はーい!」
僕の蟻生活。二日目でした!