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画像が終わると、僕はしばらく固まっていた。
隣にはエリアにいたロゼは、涙を流していた。
静かな空気が、しばらく流れてようやく僕は口を開く。
「なんだ、これは?」
「思い出した……蒼一と別れた日」
「そうだな、時間的に僕と別れたあとだろう。
場所は仙台駅か、千葉からだと遠いな」
「うん」だけどロゼの顔色が浮かない。
「ロゼ、大丈夫か?」
「あたし、ログアウトしたい」
「しょうがない、今日は落ちるか」
僕はロゼの意向を組んで、ログアウトを行った。
最後まで、ロゼはくたびれた顔を見せていた。




