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とある少女がネトゲをやりまくった件(くだり)  作者: 葉月 優奈
五話: とある少女が最強の敵と戦う件
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パソコン画面に映し出した画像をじっと見ていた。

それは、グリフォンシグマの攻略動画だ。

僕たちのサーバーでは、クリアしたブンデスグルペもパーティもない。

ならば他にクリアしたサーバーの攻略画像を見ればいい。


そして検索をかけて、ようやく僕はクリア画像を見つけた。

最初に、編成とメンバーのキャスパルが出てきた。

だけどメンバー紹介を見て、僕は苦笑いした。


(メンバーも装備もヤバイなこれ)

画像で戦うプレイヤーの装備は、マジック・クロニクルをやっている人間なら誰もが憧れる装備だ。

最強クラスの武器と防具、見えないアクセサリーも妥協がない装備ばかりだ。

この敵は完全に廃人仕様だ、あたらめて思い知らされる。


まもなくして戦闘が始まる。

パーティの分担は、ぼくたちと同じだ。

三つのパーティが本体、回復、雑魚処理に分かれていた。


(やり方は、大筋で間違っていないんだな)

グリフォンシグマと戦うのは本体だ。

雑魚処理も、回復もキャスパルの構成がほぼ同じだ。

動きも、寝かせてからの騎士が引きつけて悪魔を処理していた。

強いて言えば、グリフォンシグマのHPの減りが早いことだ。


(やはり火力差なのか……)

今のメンバーでは勝てない、僕の弱体である程度遅延はできるけど止められない。

あのジェノサイドブレスを使われたら、負けは決まっている。

そのままグリフォンシグマは覚醒状態に入った。


その時だった、僕は画像を見てひとつのことを思いついた。

(そうか……そうなのか。コイツは同じだ)

画像ではグリフォンシグマが、『ジェノサイドブレス』のモーションに入っていた。

だけどモーションから使用の前に、火力の総攻撃で倒していた。

使う瞬間に、射手の必殺技が入ったのだ。

それを見ながら、僕はひとつ確信した。


(見つけたぞ、コイツの勝ち方を)

僕はパソコン画面を見ながら一人で高笑いをしていた。



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