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とある少女がネトゲをやりまくった件(くだり)  作者: 葉月 優奈
四話:とある少女が大人数パーティを組む件
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僕が来たのは、隣の部屋にある和室だ。

和室といっても立派なものではなく、六畳ほどの狭さだ。

そこにいたのは、テーブルで一人カップラーメンをすすっている人物がいた。


老けた顔で、静かにカップラーメンを食べる父だ。

仕事前の夕食時というところだろうか。

いつもどおりの光景に、僕は血相を変えて来ていた。


「親父っ!」

「蒼一か、どうした?」

「僕のことを知らないか?」

「蒼一の何についてだ?」

「僕の小さい時のこと……そうだ、アルバムとかは?」

僕が父親に詰め寄った、カップラーメンを食べる手を止めて僕を見ていた父親が再び箸を動かす。


「ない」

「ないって……」

「アルバムなんか捨てた」

「待てよっ、アルバムがなぜないんだ?」

「何度も引っ越したからな」

「引越し?」

僕は引越しの記憶があった。

小学五年だと思う、引越しの手伝いをした記憶がある。

引越しをすると、友達に言いまくったこともあった。

あの時は、結局学校が変わらなかった。ちょっと恥ずかしい思い出だ。


「過去はいい思い出がない、無理にぶり返す必要はないだろう」

「親父……それって?」

「残すものではない」

「捨てたというのか!なぜだ?」

「蒼一……いいか?」

カップラーメンを食べた親父の顔が、急に険しくなった。


「詮索はよせ、なにもいいことはない」

「親父はなぜ教えてくれない?幼少期の僕のこと」

「全てを捨てた、過去を振り返らないで生きていく。

過去を変えることはできない、これが世の中だ」

「だったらせめてこれを教えてくれ。真衣という名前を知っているか?」

親父は立ち上がってカップラーメンの汁を流しに捨てた。

だけど僕の言葉を聞いて、一瞬止まった。


「どこでその名を知った?いや思い出したのか?」

「ネットゲームで知った。真衣が同じゲームをしていた」

「そうか……家族の呪縛から逃れられないか」

「親父っ!」叫び声が響くが、父は動じない。


「その名前は忘れろ、お前の妹はアイツだけだ」

「アイツって誰?」

その言葉に反応したのは、上にいたロゼだった。



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