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とある少女がネトゲをやりまくった件(くだり)  作者: 葉月 優奈
二話:とある少女が競売所で悩む件
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ゴールデンフルーツを二個も売れば、あっという間に目的達成だ。

一億ゴルダを渡すと、新しい画像を手に入れた。

そして、僕とロゼは二つ目の画像を見ていたのだ。


――そこは夕暮れの浜辺だ。

海岸には三人の男女が見えた。人もその三人しか見えない。

といっても、かなりの視線で、男と女と車椅子らしきものは確認できた。

スカートやズボンを履いているのがかすかに見えた。


だけど、顔まで確認はできない。

画面の引きが少し遠かった。


「待って……殺さないで」可愛らしい女の子の声が聞こえて、画面が揺れる。

走っているのだろうか、呼吸が激しくなった。

遠くにいた三人の姿が、徐々に大きくなる。


「彼女のためにならない」

男の声らしきものが遠くから聞こえた。


「そう、娘もいるのだから」

「でも、あたしは大丈夫……だから」

「大丈夫なものか!」男の一人がこちらに向かって叫んだ。

「君はこれから不幸になる、残酷な現実が待っている。

それでもいいのか?つらくてつらくて逃げ出したくなるぞ。

君にはなんの自由も与えられないんだぞ。

それでもいいのか、真衣!」

「あたしは……」

「ならば選べ!これから……」

そう言いながら言葉の途中で目の前が曇った。そして、画像が終了していた――



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