「ルール説明」
また性懲りもなく上げてしまいましたw
よかったら見てください!
今回はかなり短いと思います。
第2幕 「ルール説明」
全員が建物の中へ入っていく。ゲームのルールも、内容さえも知らずに...。
建物の中は意外にも広く、3階まであるようだ。個室もしっかりある。
最後の1人が建物へ入ったとき扉が勢いよく閉まる。私たちが驚く暇もなく、部屋が暗くなり壁に文章が映し出される。
『皆様、今日はこのゲームに参加していただき誠にありがとうございます。』
皆、静まりかえってその文字の羅列を凝視する。
『今からこのゲーム、「Liar Game」についてルール説明を行いたいと思います。』
「Liar Game」それがこのゲームのタイトルか...。
『このゲームはタイトルどおり「嘘つき」を見つけるゲームです。
1日ごとに、嘘つきがどんな嘘をつくかをこの壁に表示します。皆さんは、
その壁に表示された嘘をついている嘘つきを見つけてください。』
「っあはははは!」と急に笑いだしたのは、元アイドルの阿部愛梨だった。すると壁に、
『今の説明に何か質問があるのですか? 阿部愛梨さん?』
一同は驚愕する。まるでこちらの様子を見ているかのようだった。
「だって「嘘つき」なんか見つけてなにになるのよ。だいたい皆が皆、嘘をつくとは限らないじゃない。
それで見つけた人は? 嘘をついた人は? どうなのよ。」少し動揺したようだが、すぐに映し出された質問に応える。
『それを今から説明しようとしておりました。糞ババア。』
それを見て愛梨以外の全員が吹き出す。先ほどと比べて随分口が悪くなったようだ。
愛梨が全員を睨みつけると、「フンッ」と言ってどこかへ行ってしまった。
『行ってしまいましたね。まぁ、いいでしょう。説明を続けます。
見つけた人は、その場で嘘をついた人を指差し、「嘘つき見つけた」
と発言してください。嘘を見つけられた人は、そこでゲームオーバーです。
嘘を見つけた人には、一千万円をプレゼントします。最後の1人になるまでこのゲームは続きます。最後の1人になったとき、必然的にその人の賞金は一億円になっているはずです。 なお、殺人等はかまいません。』
「ど、どうしてなんですか!?」と花村千尋は困惑した様子で尋ねる。
『嘘をつくため、嘘つきを見つけるため、自分の目的を果たすため。理由は人それぞれ
だと思います。 以上で説明を終わります。』部屋が明るくなった。
皆、呆気に取られてその場を動けずにいる。
私たちは、お遊びで来ていた。でも、そんな「お遊び」で済むレベルではなかったのだ。これは、「Liar Game」などと称した、殺人ゲームだ。
怒り、悲しみ、困惑...。 それぞれの感情を噛み締めながら皆立ち尽くしているのだ。そんな私たちの思いなど無視するかのように、再び壁に文章が映し出される。
『今回の嘘つき→ 「ここに来た、理由」』
次回「復讐鬼」
ここからが「Liar Game」の本当の始まり。