表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

新生活・・・・・・・・の予感

お久しぶりです!


設定を忘れてきている・・・


気にしないけどね?


「すげぇ・・・」


俺は目の前の光景に、ただ圧倒されていた。


飲食店から娯楽施設までそろっている大通り。


一際目立っているのは島の中心に建っている、おそらく島全土から見ることができるであろう巨大な時計塔。


「ふぉっふぉっふぉ。・・・どうじゃ凄いじゃろ?」


「ああ・・・」


俺をここに連れてきてくれた爺さんの声にも上の空で応える俺。


それほどまでに眼前の景色に心 奪われていた。


目を奪われながら俺は、どうしてここにいるのかを思い出していた。



―――――――――――――――――――――



カヤの街を出てから、俺はとりあえず海を目指した。


海沿いなら情報の収集もしやすいと思ったからだ。


そういうわけで俺は今、街道を歩いている。


のだが―――。


前方で馬車が襲われている。


「ありがちな展開だなぁ・・・」


思わず、そう呟いてしまった。


賊は10数人程度。


助けないのは人としてどうかと思うので助けることにする。


縮地で一気に近づき2,3人吹き飛ばす。


いきなり仲間が吹っ飛び、唖然とする賊を容赦なく無力化していく。


あらかた片付いた後、馬車の方を確認しようと振り向くと―――


ザシュッ!


剣が飛んで来た。


それを払い落とすと、馬車に乗っていたであろう爺さんが剣を振り下ろそうとしていた。


それを跳んでよける。


「ちょ、まて。俺はあんた等を―――」


「ヌゥッ!!」


弁明も聞いてもらえず、高速で振るわれる剣を紙一重で、されど余裕をもっていなす。


相手の剣が緩んだ刹那―――


俺は地面を思いっきり踏みつける。


ドゴォッ!、と地面が大きくせりあがり、爺さんがたじろいだ瞬間に背後に回りこみ首裏に手刀を当てる。


「・・・っ!!」


「落ち着いて。何もしないから」


そういうと爺さんは、突然笑い出した。


「ふぉっふぉっふぉっふぉ。こりゃ、たまげたのぉ。まさかわしがこんなにも簡単にしてやられるとは。」


「な、なに・・・?」


「ふぉっふぉ。いや、すまんのぉ、若いの」


「い、いや、いいんだが・・・。説明してくれ」


「うむ・・・実はな―――」





「俺をスカウト?」


あらかた爺さんの説明を聞いたところによると、爺さんはどうやらある学園の理事長をしているらしい。


毎年、入学の時期になると各地を旅し、気に入った若者をスカウトしているらしい。


「うむ。わしはこれでもSランクじゃ。それを簡単にいなしたのじゃから、実力は十分じゃて」


「そうか・・・って!ええ、爺さんSランクだったのかよ!?」


「ふぉっふぉっふぉ。『賢者』ヨハネス・ファーデルじゃ。よろしくのぉ」


「ああ・・・」


「で、どうじゃ?うちに来ないかのぉ?」


「ああ、分かった」


俺は二つ返事で返した。


「意外じゃな。親御さんとかの了承を得るとかは・・・?」


「いや、俺、両新いないし。それに、やることなくて困ってたんだ」


「ふむ、そうかの。なら、いいんじゃ」


「おう、あ、俺はヤマト・クオン。よろしく・・・って、あ」


「どうした・・・?」


「俺、学費どうしよ?」


「ああ、心配するな。こちらがスカウトしたんじゃ。学費はこちらでもつからの」


「そうかい。なら、いこうぜ?」


「うむ、いくかの」



―――――――――――――――――――――



そんな感じできたのだ。


「うむ、ようこそ。我がアルチェスタ魔法学園へ」


アルチェスタ魔法学園


三大陸の丁度真中あたりにある島全体が学園となっている。


世界最大級の魔法学園。


来る物拒まず。


どんな種族でも受け入れる教育方針で、多くのエリートを生み出してきたのだ。


「何か場違いな気がするな」


「ふぉっふぉっふぉ。まぁ、じきに慣れていけばええ。こっちじゃ、寮に案内しよう」


「あいよー」


ヨハネスの後をついていく俺。


10分程で寮についた。


というかもう寮じゃなくてマンションだろ、これ・・・?


中は、1LDKという豪華使用。


「すごすぎだろ・・・」


「ふぉっふぉっふぉ。ほれ、学園内の見取り図じゃ。今日はもう休むとええ。明日は入学式じゃからのぉ」


「え・・・!明日!?いや、制服とかは・・・?」


「もう用意しといた。生活に必要な物は一応そろえてあるはずじゃ」


それではの、と言い残してヨハネスはどこかへいってしまった。


バタン、とベッドに倒れこむ。


すると、すぐに睡魔が襲ってきた。


抵抗せずに落ちていく意識の中、明日、あいつ等に手紙を書こう、と思った。


明日からの学園生活に思いを馳せながら、俺は眠りについた。



―――――――――――――――――――――



「お帰りなさいませ。理事長」


「ふぉっふぉっふぉっふぉ」


「随分とご機嫌がよろしい様で・・・」


「ああ、楽しみじゃよ。なんせ、わしより強いだろうからの。それも圧倒的に」


「・・・え!!」


「ああ・・・ああ、本当に楽しみじゃ・・・」


夜は更けていく。


静かに、けれど確かに、運命を狂わせながら。

やっと学園モノになりましたね。


感想待ってます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ