新たな門出
更新遅れるんじゃなかったノー?
そんな事は無い。句切りが悪いのでちゃちゃっと書いてしまいました
俺は悪くねぇ、俺は悪くねぇ
そんな感じです。
俺は、周りの魔獣をあらかた殺した後、実はあいつ等を観察していた。
「頑張ってるな・・・」
少々危ないが、何とかなる、そう思っていた。
事実、カインが『ブルー・リーディング』を使うのは最良だったし、アレで殺せたはずなのだ。
本来ならば。
光弾がドゥードゥラに当たる瞬間、空間がゆがみ、光弾の威力が落ちたのだ。
案の定、ドゥードゥラは殺されず、あいつ等は動けない。
体は勝手に動いていた。
縮地、と呼ばれている移動法だ。
走り初めから最高速になるという面白い技だ。
荒神流ではない、ただ確立した技だが使い勝手があるので良くつかう。
一瞬でドゥードゥラの頭部へ移動する。
荒神流殲滅式古戦武術・稲槌
ドゥードゥラの頭は吹っ飛び、体はゆっくりと後ろに倒れた。
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俺は死ぬと思っていた。だが、現実は違った。頭の無いドゥードゥラはすでに絶命している。
ドゥードゥラの横から人が出てきた。
それを見た瞬間、俺は悔しくて悔しくて泣いてしまった。
何だ、この様は・・・
結局、最後は頭に助けてもらった。
俺は自分の不甲斐無さを恥じていた。
頭はそんな俺等を見たあと、予想外にの言葉をかけた。
「よくやった」
「「「「「え・・・・?」」」」」
「最後の一撃・・・本来ならアレはやつを倒せるだけの威力だった」
「し、しかし・・・あいつは」
「当たる瞬間な・・・空間がゆがんで光弾の威力が落ちたんだ」
「え・・・?」
「合格だよ、よくやった」
「しかし・・・っ」
「いいんだ、安心したよ・・・アレだけの実力があればどうとでもなる」
「う、うううぅ・・・か、頭ぁ・・・」
「ありがとう・・・こんな俺についてきてくれて・・・」
「がじらぁ・・・」
「さぁ、帰ろう。うまい飯をたらふく食うぞ!」
「「「「「はいっ、頭」」」」」
こうして、俺たちのドゥードゥラ討伐は幕を閉じた。
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帰った後、ドゥードゥラの討伐以来の完了を報告して(ランクはBになった)、俺は荷造りをして旅に出られるように備えた。
そして1週間たち―――
「もう、いくんですか?頭」
「ああ、これ以上グダグダしてたらずっとここにいちまいそうだ」
「・・・そう、ですか」
「ああ・・・おまえ達もこれから大変だろうが頑張ってくれ」
「ええ、何かあったら連絡を下さい。すぐにいきます」
「ふっ・・・ああ、そうだな。こっちも色々と落ち着いたら手紙を書こう」
「まってますよ・・・」
「おう。さて、それじゃぁ、いくわ」
「はい、ご武運を」
「はっは、じゃあな」
そういって俺は歩き出した。まだまだやらなくちゃいけないことが沢山あるんだ。
―――――――――――――――――――――
「いっちゃったな・・・頭」
「ああ、そうだな」
「でも・・・」
「大丈夫だろ?」
「か、頭ですもんね!」
「・・・ああ」
「よし、いくか」
そういって俺たちも歩き出す。守らなくちゃいけない物が沢山あるからな。
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そこは闇の中。
その中に老人はいた。
「そろそろか・・・」
若い執事は答える。
「ええ・・・理事長」
「これから少しでてくる」
「分かっております」
「ふぉっふぉっふぉっ・・・」
「それでは良い『スカウト』を」
新しい小説を息抜きに書きました。
そちらもよろしくお願いします(←宣伝)
とりあえず傭兵編終わりです。次から学園モノです(まじで)。
このブンだと更新遅れねぇな・・・?