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プロローグ後編

頑張った。うん、だって途中からタイトル詐欺になりそうだったもの。頑張って回避したよ。

そんな感じの、後編です。

『貴様のいた世界を管理していた『神』じゃよ』


「な・・・なん・・・だと?」


神だと?本当にいたのか・・・いや、今はどうでもいい。

ならばさっき―――神が『神の戒め(イージス)』といったもの―――のは、神罰か。

仕方ない、なにせ世界を壊したのだから、罪はあってしかるべきだ。


「そうか・・・神か・・・」


『ヌゥ・・・驚かんのか?』


「自分が死んだことは、半信半疑だったがさっきのとあんたが神ということで確信に変わったよ」


「死んだことを受け入れられるなんて変わったやつじゃ』


「俺は、普通じゃないんでな」


『たしかに、普通のヤツが世界、それも最上位クラスの世界を壊せるわけがない』


「・・・・・・」


『さて・・・分かっているのだろう?』


「・・・ああ」


『なら話は早い、神罰を下さねばならん・・・抵抗するか?無駄じゃがな』


「・・・抵抗なんてしない」


それが償いとなるのなら、うけいれよう。


『一万年、『神の戒め(イージス)』を受けてもらう』


一万年?


「・・・ぇよ」


『・・・ぬ?」


「短ぇ、つったんだよ!・・・俺が何億人殺したと思ってやがる!」


『そんなモンじゃ・・・それに、『神の戒め(イージス)』一万年が短いとは・・・その辺の神ですら耐えられぬというのに』


「だから、どうしたぁ!そんなんで償えっつうのか!てめぇはぁ!」


『・・・おぬし、本当に世界を壊したのか?・・・とてもそうは思えんのだが?』


「聞いてんのはこっちだ!こたえろよ、神ぃぃ!」


『ふむ・・・とりあえずうるさいのぉ・・・黙らせるか』


神がそうつぶやいた瞬間、神を中心に衝撃波が生み出される。

憤慨して我を忘れていた彼はあっけなく吹き飛び粉々になる―――予定だったのだが


『な、なに・・・!?』


彼は立っていた、少し飛ばされながらも、傷一つ負うことなく、彼は立っていた。


「いったろ?俺は普通じゃぁない・・・」


『神にはむかうか・・・調子に乗るな』


「人の話を聞けよ!」


『人ごときが、神に意見をするな!』


「ちっ・・・力ずくでも聞かせてやるぜ」


『ぬあぁぁぁぁぁ!!』


「らああぁぁぁぁ!!」


馬鹿げた力同士がぶつかろうとした時―――


ピリリリィィィィィ


『・・・!?』

「・・・!?」


「そこまでですよ」


声がしたほうを向くと、そこには


金髪碧眼の端整な顔立ち


ゆったりとした白の服


背中から生えた大きな翼


イメージそのままな天使がいた


『む・・・ラファエルか』


「御無沙汰でございます、主」


ラファエルと呼ばれた天使は、どうやら、神の僕のようだ


『邪魔をするな・・・貴様も分かっているだろう?・・・こやつが世界を壊した男じゃぞ?』


「そのことに関してでございます」


『なに・・・?』


「あなた様もよろしいですかな?」


「ん?・・・あ、ああ」


いきなり話を振られ、すこし焦ったが、どうやら、自分に関することらしい


「それでは・・・まず、あなたは世界を壊してはいません」


「・・・んな!?」


「あなたは利用されたのでございます」


『どういうことじゃ?』


「ええ・・・第五天界使隊長・シュハーゼが堕ちたのでございます」


『なに!?シュハーゼが!?』


「・・・だれ?」


「天界―――つまり我々が住んでいる全ての世界に干渉できる唯一の世界でございます。天界使とはそこの守護を任されているもの達のことでございます。シュハーゼはその第五部隊の隊長でした」


『ラファエルは第一部隊隊長じゃ』


「へぇ・・・偉いんだな」


「いえいえ」


先ほどまでの剣幕はどこえやら。いつのまにか話し込んでいる、神と天使と少年の図が出来上がっていた。


「話がそれましたね。・・・この、シュハーゼが世界を壊したのでございます」


「まってくれ。俺は世界を壊したのを憶えているぞ?」


「ええ、あなたはシュハーゼに記憶を変えられたのでございます」


「記憶を・・・?」


「はい・・・我々は、仕事上他の世界に跳ぶのでございますが、その際、見られてはいけないのですよ。混乱を引き起こしかねないですから。ですが、見つかってしまった場合に備え、記憶改変の術をもっているのです」


「・・・それは、神も間違えるのか?」


『わしは、2百年泊3百年の旅行に出ててのう・・・』


「なげーな・・・旅行・・・」


『そんで帰ってきたら、この有様じゃ』


「我々の仕事は罪人を裁くこと。ですが、罪人を見つけるのは中々骨が折れまして・・・そこで、罪悪感をたどっていくのですよ」


『ああ、それでわしは間違えたのか』


「そのようですね・・・」


「・・・??」


「ああ、すいません。つまり、

『神が帰って来たら世界が壊れていた。そんな事をした大罪人は裁かなくっちゃ♪さーてと・・・あ、人間がいるぞっ♪アイツの罪悪感はすごいなぁ・・・お、やっぱりこいつが世界を壊したのかぁ、神、怒っちゃた♪裁いちゃおーとっ♪』

・・・ということでございます」


「・・・・・・(ダラダラ)」

『・・・・・・(ダラダラ)』


汗が止まらない・・・ああ、俺の、俺の天使のイメージが・・・


隣を見たら、神も汗をダラダラ流してやがる。アア、今だけは同情するぜ・・・


「・・・?どうしました?」


「いえ・・・なんでもないです」


『んんっ、・・・つまり、わしの勘違いじゃったというわけだ・・・許せ・・・』


「・・・いや、いいんだ」


「本当に、間に合ってよかったですよ。世界を壊したシュハーゼとその仲間を止めてくれた、いわば英雄ですからね。なにかした日には、首が飛びますよ、神が」


『・・・え?(ダラダラ)』


「・・・え?ま・・・さ、か?」


『い、いやいや、な、な、なにもしてないよ?(ダラダラ)』


そういや、『神の戒め(イージス)』とかいうのをくらったな・・・。てか、神の汗の量がやべぇ・・・


「な、なにしてんですかー!?あなたはー!?」


『い、いやぁ、ちょっとキレちゃってねぇ?』


「『きれちゃってねぇ?』じゃないですよ!・・・・・・なにしたんですか?」


『・・・ジス』


「・・・え?」


『・・・『神の戒め(イージス)』です』


「・・・・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・・・』


沈黙が空間を支配していた。


1分程度たち、口を開いたのは俺だった。沈黙には耐えられない。


「い、いやぁ・・・俺気にしてないし?」


「そういう問題ではないんです・・・」


『むっ!そうじゃ、お詫びになんでも願いを叶えてやろう』


「か、神そんな「・・・ほんとうか?」君ものらな―――」


ラファエルが口をつむぐ。きっと、俺の真剣な顔を見たからだろう。


『おお、かなえてやるぞ?』


「なら、俺は―――償いたい」


『・・・?世界を壊したのはおまえじゃないんだぞい?何を償う?』


「俺は、それでも殺している・・・ずっと、生きるために」


「それは仕方のないことでしょう?」


「それでも、だよ。・・・だから、生きて償いたい」


『・・・・・・』


神は、俺の顔をじっと見ている。俺は目をそらすことなく前を向いている。


『いい目じゃ・・・よい、わかった、君を別の世界へ送ろう・・・いいんだな、それで?』


「ああ、ありがとう」


『元はといえばこちらの過失じゃ、気にするな』


「それでも、ありがとう」


『ふん・・・さぁ、とばすぞ』


「もう、いくのか?」


『膳は急げじゃ・・・必要な物は送っとくから―――ほれ!』


「あっ、ちょ、ま―――」


ヒュンッ


瞬間、おれは光の中に吸い込まれた。



――――――――――――――――                          



『不思議なヤツじゃッた・・・』


「コッチはまだ終わってませんよ?」


『・・・え?』


「今日という今日は許しません!」


『捕まってたまるかーい!』


「まちなさーい!」


その後、天界で正座で説教をくらってる神の姿が見られたそうだ。

やっと、次から本編です。

てか、今回長くない?文の長さとかの指摘も欲しいですね。

感想待ってます。

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