プロローグ前編
どうも、byとろと申します。
処女作なので至らぬところもあると思いますが、どうか温かく見守って下さい。
主人公最強なので嫌いな方にはオススメしませんのでご注意下さい
世界は多々、存在している。
平行世界、とか呼ばれている。
そこでは、自分の世界とは違う文明の進化の仕方や、きっと魔法も存在しているのだろう。
―――もしかしたら、もっと面白いモノが存在している世界もあるかもしれない。
見えないけれど、神様だって居るのかもしれない。
救いのない、今となっては俺しか居ない、この世界にも神様はいるのだろうか。
居るのなら、見ているのなら、聞こえているのなら―――
「・・・ハハ」
あまりにも現実味がない、どうしてこんなことを考えたのだろうか?
乾いた笑い声だけが荒野に響く。
数時間前までは、森だった場所だ。大きさにしてドーム球場8つ分程度だった気がする。
もう、関係はない。ただの荒野と化しているのだから。
自分がやったのだ。
この森を、否、この世界を、眼前に広がる荒野とおなじようにしたのは。
愛する人達を殺され、暴走してから、3ヶ月といったところか。
我ながら自分の力に恐怖を抱く、それでも手放そうとは思わない。
この力で生き、守り、貫いてきたのだ。
いまさら罪悪感がこみ上げてくる。
自分以外の形あるものを全て壊した。
自分以外の命あるもの全て根絶やしにした。
それでも―――
それでも、それでも、それでも、それでも、それでも、それでも、それでも、
それでも、それでも、それでも、それでも、それでも、それでも、それでも、
生きろと、死ぬなと、振り向くなと、媚びるなと、囁いてくる。
『罪を、死んで償うのは逃げだ。男なら、罪すら背負って生きて死ね。重いがな。それが償うってことじゃねぇのか』
・・・あぁ、おっさんか。
死ぬなと、ささやいてくるのは。
「・・・重過ぎる」
『諦めんなよ』
「・・・無理だ」
『どうして?』
「・・・俺には、何もないじゃないか」
『だったら、見つけりゃぁいい』
「・・・どうやって」
『俺が手伝ってやる。・・・今回だけだぜ?』
「・・・!!」
おっさんの口癖だった。
今回だけ、今回だけ、と何度でも助けてくれるお人よし。
また、助けられた。
―――神様
どんなに、滑稽でも
―――どうか
どんなに、無様でも
―――どうか聞いてくれ
どんなに、責められようとも
―――俺を
願わずには、いられない
―――生きて、償わさせてくれ
俺の視界は暗転した。
最後に見たのは、空から降りる一筋の光だった―――
「・・・は!?」
気がつくと、真っ黒な空間にいた。
瞬間・・・
「っがあああああああああああああああ!!!!」
途轍もない激痛が体を襲った。
気が飛びそうになるのをグッとこらえる。
『よく、気絶しなかったもんじゃ』
どこからか、しわがれた老人の声がする。
「て、てんめぇ、か・・・なにをしで、る?」
『・・・!?喋れるのか!?痛くはないのか、貴様!?』
「ィ、テェに決まってる、だろ、が」
『人が耐えられる痛みじゃないぞ!?どうなっている!?』
「こちと、らぁ・・・っ生きなきゃいけねぇんだよおおおおおおおおお!!」
全力で痛みを振り払い、力を解放し、見えない『それ』に一点に集中させ、穿つ。
荒神流殲滅式古戦武術・稲槌
パキィィィン、と甲高い音がしたかと思うと、とたんに痛みを感じなくなり、真っ白な空間に出た
『・・・・・・は?・・・『神の戒め(イージス)』を力任せに解いただと!!?あ、ありえん!なんだその技はぁぁぁぁ!!?』
荒神流殲滅式古戦武術
全ての世界が作られる前にいたといわれる、荒ぶる神の武術
扱うには天才の上を行き、それ相応の代価が必要とされる武術
扱えれば、最強の名など欲しいがままにできる技
これを代価なしで習得したのは歴史上1人だけ―――つまり俺だ
まぁ、この技自体、表には公開されないスペシャルな技だ
『歴史上』なんていっても公開されていないのだから意味はない
―――もう、その世界もないんだったな・・・
「・・・っ、はぁ、はぁ・・・どう、だ」
『・・・あらがみ・・・?どこかで・・・?』
「きいてんのか!てめぇはだれだ!姿見せろ!」
『・・・ワシの名は、パーニセル』
ピシリ、と空間に亀裂が入る
そこから出てきたのは、初老の爺さんだった
『貴様のいた世界を管理していた『神』じゃよ』
どうだったでしょうか
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