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沈黙

 毎年恒例。


 ぼくのじいちゃんは、すごい人だってきいた。

 戦争でたくさんの敵を倒したんだって。

 その人がお話してくれたのは、みんなをまもるために、じいちゃんがたたかいつづけたこと、けがしてもたおれても、なんどもなんども立ちあがったって。

 でも、じいちゃんは何も言わない・・・沈黙。

 ぼくが、その話をきくと、きまって、そのお話はせずに、えがおをみせて、あたまをなでるんだ。

 そして、戦争はよくない・・・よくないんだと呟く。

 どうして?いまは日本がたいへいようせんそうでたたかっているんだ。

 ぼくが、そう言うと、おじいちゃんは、さみしそうな顔をして、なあ、いつかきっと分かるさと言った。

 あれから・・・。

 僕は大人になった。

 今年も8月がくる。

 じいちゃんの沈黙をかみしめる。



 一篇くらいはね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 本作の視点人物の言っている「たいへいようせんそう」が我々の知っているのと同じ1941年から始まった太平洋戦争なら、お祖父さんが従軍した戦争は世代的に日清戦争や日露戦争辺りになるでしょうか。…
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