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金糸雀 ~カナリア~  作者: 蒼崎琴子
20/24

甘い香りに誘われて

前回がえらく長かった分、今回は短めです。

中繋ぎの回ですが、どうぞお楽しみを。


「おかえり」


グレアスのその言葉で迎えられたカナリアたちは、とりあえず椅子に座り、今の幸せを喜んだ。

ノインはいなかった。カナリアたちをここに送り届けると、また行ってしまった。人買い達の屋敷に役人たちが来たので、その相手をすることとなったからだ。また、コレットもいなかった。ここへ来る途中に皆で頭を下げて家に帰したからだ。


「あー、疲れたわ。もう、駄目―」


パトリシアが一番最初に机に伏した。続いて、バズも机に伏す。

本当に疲れたのだ。


「ところで、カナ―――いやカナリア、どうしてアイツと知り合いだったか、教えてくれねぇか?」


「アイツ」とは、ノインのことだろう。

元よりカナリアも話すつもりだったので、こくりと頷き、バズとパトリシアが突っ伏していた机に寄って行った。


「マスターも来て下さい。貴方にも話したい」


そう言うと、三人のために紅茶を淹れてくれていたグレアスは柔らかく頷いて、その紅茶を持って席についた。




紅茶の甘い香りと温かい湯気が、カナリアを過去の記憶へと誘うのだった―――…


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