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勘違いしている私の彼氏は、嫉妬で私に頭が狂いそうと言う。

作者: 七瀬







私の彼氏は、何か勘違いしている。

“私には幼馴染の男の子が居て、私は彼と物凄く仲が良い!”

二人で話していると? 幼馴染の彼が私の彼とよく勘違いされる。

それにヤキモチを妬いた彼氏が、彼に嫉妬している。

幼馴染だから私はよく彼と会う事が多い。

彼氏は私に幼馴染の彼とは二度と会うなと言うのだ!




『星那とアイツ、仲良過ぎんだよ! 俺が星那の彼氏だって言うのにさ!』

『はいはい、分かったわよ! 愛吾が私の彼氏よ。』

『もうさーアイツと二人で会うなよ!』

『それは無理よ! 私のお母さんと彼のお母さんは“今でも親友なの!”

だから私達が会わないなんてあり得ないのよ!』

『だから二人で会うなって俺は言ってんだよ!』

『私達も幼馴染の前に親友みたいなモノなのよ、二人で会っても愛吾を

裏切るような事にはならないから心配しないで!』

『・・・そ、そんな事言ってんじゃないんだよ! 俺は二人で会って

ほしくないだけで.......。』

『ひょっとして? “嫉妬してるの?”』

『ち、違うよ!』

『じゃあ、“ヤキモチ妬いてるの?”』

『だから、違うって!』

『じゃあーいいじゃん! 二人で会ってもいいでしょ!』

『・・・そ、それとこれと話が違うだろう!』

『もうこの話は終わりね! じゃあ、晩ごはん作るわ!』

『・・・まだ話が終わってないんだけど、』

『もぉ~しつこい!』







彼氏のヤキモチ妬きにはもう付き合ってられない!

そもそも、彼氏よりも付き合いが長い幼馴染の彼と縁を切る気もないし。

彼は私の事を何でも分かってくれるけど? 彼氏は違うわ!

いちいち、説明しなくても幼馴染の彼なら分かってくれるのに。

彼氏はいちいち説明しないと分かってもらえないのよ!

何度か? “彼氏と別れて幼馴染の彼と付き合いたいと想った事もある!”

でも? 幼馴染の彼には彼女が居るし。

やっぱり“彼氏というより幼馴染でいい”と思う部分もある!

男とか女とか関係なく、何でも言い合える幼馴染の彼は私にとってこの先も

大切な存在だと思っている。

彼氏とは、いつか別れる事もあるかもしれないけど......。

幼馴染の彼は私にとって特別な存在なの!







・・・そんな私の考え方が悪いのか?

彼氏は私の幼馴染の彼に嫉妬で頭が狂いそうだと言い出した。




『俺はこんなにも星那の事が好きなのに、なんで分かんないんだよ!

あの幼馴染のアイツがそんなに俺よりも大事か?』

『もういい加減にして! ヤキモチも度が行き過ぎてるわよ!』

『俺は星那の事を想って言ってんだよ!』

『“彼の悪口をまだ言うなら? 愛吾と少し距離を取った方がいいわね。”』

『またアイツの肩持つのかよ!』

『そうじゃないでしょ!』

『もういいよ、星那と距離取るぐらいなら? 別れた方がマシだ!』

『“じゃあ別れる?”』

『分かったよ!』

『後で後悔しても知らないからね。』

『後悔なんかするもんか!』







幼馴染の彼に嫉妬し過ぎて、何故か? “別れ話になり実際に別れてしまう。”

彼氏は今頃後悔していると思う。

なんでこんな事で私と別れたのかと、、、?



・・・そして、私に“ヨリを戻してほしいと”言ってくるだろう。

それまで私は、一人を満喫しよう。





【ピーポーン】



『はーい!』

『俺だけど、』

『どうしたの?』

『“ヨリを戻さないか?”』

『えぇ!?』

『あんな事で別れるなんて、おかしな話だろう?』

『別に、、、本気で愛吾は私とヨリを戻したいと想ってるの?』

『勿論!』

『じゃあ~仕方ないな~』

『いいの?』

『・・・まあね、』

『やっぱり、“俺は星那じゃないとダメだ!”』

『そうみたいね。』

『早速だけど? 晩ごはん作って!』

『何よ! まだ食べてないの?』

『うん!』








・・・あっけなく私は彼氏とヨリを戻す。

なんだかんだ言っても、彼氏はちょろい生き物だ!

幼馴染の彼はどこまでいっても幼馴染でしかない!

私はやっぱり彼氏が好きだから許せるのだろう。

しかし? 嫉妬深い彼氏には困ったものだ!


最後までお読みいただきありがとうございます。

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