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殿下はつかれているようです。

作者: りーな
掲載日:2022/04/26

初投稿です。

勢いで書きました。

後悔はしてません!(今は)

ゆるゆる設定・ほぼ会話のみで進行しております。

(似たようなお話がありましたらごめんなさい)

学園の終了式後の終了パーティー。

突如として、声が響き渡る。


「お前たちに言いたいことがある!」


和やかに集う学園生たちをかき分け、一人の男がクラスメイトたちの前に足音高くやってきた。

「お前たちは何故、彼女に嫌がらせをするのだ!!」

ざわっ、と会場がざわめく。

男の声に、一人の令嬢が前に出た。

「殿下…彼女とはどなたの事ですか?それに、嫌がらせとは一体…?」

「とぼけるな!ラスティ孃の事に決まっているだろう!お前たちは挨拶をする彼女を無視し、連絡事項も伝えず授業を受けさせないというではないか!またマナーの授業のお茶会でも席がなく、彼女はただずっと立たされていたと聞いている!」

「ラスティ様…ですか?殿下…そのような事はございません。惑わされないでくださいませ」

顔を青くして、令嬢は男を見つめた。


「何を言うか!そのような誤魔化しが効くと思うか!ある時は水をかけられ、また先ほどは階段で少し触れただけで邪険に振り払われ、階段から落ちたという…その者は助けるでもなく、その場から逃げ去ったと言うのだ!幸いにも彼女に怪我はなかったが、だからと言って許される行為ではない!!」


「殿下…お尋ねいたしますが、そもそもそのラスティ様とは、いつ、どのようにお知り合いに…?」


令嬢の言葉に、殿下と呼ばれた男は頬を染めた。

「入園式の日だ。校門前できょろきょろしていてな、声をかけたら迷っているのだと言う…。そこで私が共に会場まで案内をしたのだ。」

「その次に会ったのはなんと、木の上だった。空に少しでも近づきたくて…と、はにかみながら、ふわりと降りる姿に驚きを隠せなかった」

その時々を思い出すかのように、うっとりと男は彼女との出来事を話していった。

「そして、いつも私の傍にいて、私に微笑んでくれているのだ…」



ふぅ…と令嬢はため息をつき、男を見てこう言った。

「殿下はつかれていらっしゃるのですね」




男は目を見開き、

「何を言う、確かに最近体調があまりよくはないが、それが彼女に対する行為と何の関係があるというのだ!」

と令嬢に詰め寄る。


「いいえ、殿下は確実につかれておいでです」

震えながら訴える令嬢に、思わず男が一歩近づいたとき。




「ラスティ様は…入園式前日に、事故でお亡くなりに…っ!!」

令嬢の泣きながら叫ぶ声が、静まり返った会場に響いた…。

怪談?という時点でネタバレ(笑)

思いつきで勢いで書いたので、超ゆるゆる設定です。

色々思うところがありましても、心の内に留めていただけると幸いです。

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