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四公爵の恋愛事情  作者: 澄波水音
7/8

7:グレイ、記憶と想い

「やっぱり、忘れてるんだろうな」

グレイ・ヴェントス、15歳。風の公爵家の息子。


俺は、しっかり覚えている。5年前の、王家主催の舞踏会。

倒れそうになったルナリスをとっさに助けた拍子に、なんと、唇を奪ってしまった。


丁度持っていた忘れ石で記憶を消したが、それは、10分間の記憶を、10分間だけ消せるというものだったのだ…


だから、使って10分が経つと、きれいさっぱり思い出してしまった。

でも、なぜかルナリスは、今でもあの事を忘れているようなのだ。

しかし、べつに大したことじゃない。俺が隠し通せばいいだけなのだから。


顔を見たいと思うのも、ちょっかいを出したくなるのも。

声を聞くと嬉しくなるのも、会うと心臓が飛び出そうになるのも。


全部、俺だけ。


でも、いいんだ。あいつには、本当に好きな相手と幸せになって欲しい。

あんなことが、これからのあいつの傷害になってはならない。

だから、隠し続ける。


俺は、ルナが好きだから。



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