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四公爵の恋愛事情  作者: 澄波水音
3/8

3:ルナリス、風の公爵家

灰色の髪と瞳、私より5センチほど高い身長、この態度。

「グレイ。また来たの?」

「あ、苺。もーらい」

パクっと一口で、サンドウィッチを頬張るグレイ。

「うま」

「あぁぁ!私の苺…っ」

「こんなにあるんだから、一個くらいいだろ?」

「あなたね…苺が私にとってどれだけ大切なものかわかってるの!?」

「はいはい、おふたりともそこまで。グレイ様、なにか御用でしょうか」

ヒートアップしそうだった私とグレイとの間に、レセアが仲介に入った。

「いや、べつに。たまたま通りかかったら、美味しそうなものがあったから。あ、じゃあ、俺行くわ。またな、ルナ」

「グレイ、待ちなさいっ!」

「ルナリス、落ち着いて。いつものことじゃない」

「…そうだけど」

レセアにたしなめられて、落ち着く。

―グレイ・ヴェントス。風のヴェントス公爵家の子息。私の幼馴染。

アクア家とヴェントス家の領地は隣同士で、屋敷もそこそこ近く、お互い貿易で助け合っているため、幼い頃から会う機会が多かった。

それと、あの時——

「ルナリス、また顔が真っ赤よ。まったく、いつになったらそれは治るのかしらね」

レセアが、やれやれといった感じで言う。

―そう。私は、グレイを見ると、いつも顔が熱くなって、心拍数が上がる。

「しょ、しょうがないでしょ!グレイを見ると、思い出してしまうんだもの…!」

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