表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
四公爵の恋愛事情  作者: 澄波水音
1/8

1:ルナリス、はじまり

アロノス。この世界の総称だ。

あちこちで魔法が飛び交い、人と魔法が共存する世界。

皆、魔力を持って生まれてくる。基本的には、母親か父親、どちらかの属性が受け継がれる。もしくは、両方の血が混ざりあって、新しい属性が生まれる。

アロノスにおいて、はじまりの4属性というものがある。現在属性の数は50以上あると言われているが、すべての始まりはこの4属性なのだ。水、草、火、風。これらの属性である。

この世界が始まるとき、神は人類に魔法を与えた。その際、神に選ばれた4人の若者が、一人一属性ずつ授かったのが、このはじまりの4属性。彼らは民衆を率いて、アロノス全体を一つの国にした。

そして、神はもうひとり、特別な存在を作り上げた。

それが、初代アロノス王である。すべての属性を扱うことが出来る、神からの寵愛を受けた者。

 

そして、現在。アロノス王国建国から3000年もの月日が経っている。

始まりの4属性を授かった4人の若者の地を受け継いだ、4つの公爵家。

水のアクア家。

草のヘルバ家。

火のイグニス家。

風のヴェントス家。

には、奇跡的に、同い年の子息、息女がいた――――。


「おはようございます、お嬢様。」

「ん…おはよう」

真っ白なカーテンが風でなびく。

「朝食はいかがいたしますか?」

「今日は遠慮しておくわ」

「かしこまりました。では、お着替えを」

メイド長がそう言うと、10人くらいのメイドたちがいそいそと私にドレスを着せる。

「…今日も、青色のドレスなのね」

上等なオーシャンブルーのドレス。とても綺麗だし、私は青が好きだから嫌なわけではない。

―でも―。

「当たり前でございます。なんといっても、あなた様は——」

メイド長は、これが口癖なのだ。

「アクア公爵家35代目当主のご息女、アクア・ウィサイド・リ・ルナリス様なのですから」


「ええ…わかっています」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ