【002】冒険者登録
- 第2話 -
なるほど。ユニークスキルを4つもしかもそれぞれ破格のスキルだ。それにしても幸運がカンストどころか限界突破するとはな。
俺の幸運の初期値はカンスト1,000で、遊び人による+5で限界突破したのか。
さて取り敢えずステータスポイントはSTR極振りでいいとしてスキルはどうするか。
選ぶ必要があるな。
最近のMMORPGはやたらとスキルが多いからな。
それにしても称号か。これはベータでは無かった要素だな。
☆☆☆
よし。これにするか。
俺は体術、闘気、鑑定、料理、鍛冶、調合、錬金、魔力認識、無魔法、付与魔法を獲得することにした。
『スキル[体術]を獲得しました』
『スキル[闘気]を獲得しました』
『スキル[鑑定]を獲得しました』
『スキル[料理]を獲得しました』
『スキル[調合]を獲得しました』
『スキル[錬金]を獲得しました』
『スキル[魔力認識]を獲得しました』
『スキル[無魔法]を獲得しました』
『スキル[付与魔法]を獲得しました』
『魔法[レインフォースアーマー]を獲得しました』
『魔法[シャープネスエンチャント]を獲得しました』
最終的にこうなった。
称号による追加分のSPは取り敢えず保留することにした。
- ステータス -
【基礎】Lv.1【名前】レイン
【種族】ヒューマンLv.1
【職業】遊び人Lv.1・見習い剣士Lv.1
【HP】40【MP】20
【STR】22【VIT】2【CON】2
【AGI】2【DEX】2【INT】1
【MND】1【LUK】1,005
【SSP】0【SP】10
【所持金】1,001,000G
【ユニークスキル】
[蓋世之才][王の器][神眼][掌握術]
【ボーナススキル】
[転職][万能工房][第二職業]
【ニュートラルスキル】
【戦闘】
[剣術Lv.1][体術Lv.1]
【身体】
[歩法Lv.1][身体強化Lv.1][闘気Lv.1]
【技能】
[博打Lv.1][鑑定Lv.1]
【生産】
[料理Lv.1][鍛冶Lv.1][調合Lv.1][錬金Lv.1]
【魔法】
[魔力認識Lv.1][無魔法Lv.1][付与魔法Lv.1]
【耐性】
【その他】
[金運Lv.1][カリスマLv.1]
【アーツ】
[スラッシュ][ブレッシング]
【魔法一覧】
[レインフォースアーマー][シャープネスエンチャント]
【加護一覧】
【魔神の加護】
【称号一覧】
【幸運の限界を突破した者】
【装備一覧】
【主武装】初心者の剣
【副武装】無し
【頭】無し【胴】初心者のシャツ
【腕】初心者のグローブ【脚】初心者のズボン
【靴】初心者のブーツ【装飾】無し
【一式】初心者シリーズ
こんなもんか。することは終わったし早速行きますか!
「それではレイン様祝福を」
AIはそういうと俺は光に包まれる。
☆☆☆
転移先はどうやら広場のような場所だった。万を超える人間が一斉にログインするため広場には空間拡張が施されているようだ。
俺はさっさと広場を抜けて冒険者ギルドに向かう。ベータテスターの情報により序盤の進め方はある程度判明している。進め方といってもこのゲームに最終目標などは特に設定されていないのでそれ通りにやる必要は絶対ではないが。このゲームは一部のエリアでのPK以外はなんでもありだからな。
ある程度街を歩くと目的の冒険者ギルドを発見する。
中に入るとThe冒険者見たいな容貌のやつが何人かテーブルに座っている。それらからの好奇の視線を無視して、カウンターに向かう。
「ようこそ。冒険者ギルドへ」
「冒険者登録を頼む」
「畏まりました。冒険者登録費用は1,000Gになりますがよろしいでしょうか?」
「ああ問題ない」
他の奴らなら問題があるだろうが俺は称号のお陰で金には余裕がある。
「えっと。来訪者様の初期の所持金は1,000Gなのですが、本当によろしいですか?」
「ああ。金の心配なら大丈夫だ」
「畏まりました。では登録しますね」
受付嬢が手元のパネルを操作するとギルドカードと思しき物が生成される。
「こちらがレイン様のギルドカードになります。使わない時は体内に保管されますので紛失の心配はございません」
「了解した」
『称号"最初に冒険者になった者"を獲得しました』
- ギルドカード -
Lv.1
異名:無し
種族:ヒューマン
職業:遊び人
ランク:F
特筆事項:未設定
称号も見てみるか。
称号:最初に冒険者登録をした者
効果:賞金2,000G。2SP獲得。
獲得条件:最初に冒険者登録を行ったものに与えられる。「最初シリーズ」
所持金が増えるな。
因みに幸運限界突破のやつはこれだ。
称号:幸運の限界を突破した者
効果:賞金1,000,000G。SSP、SP10P獲得。
獲得条件:幸運のステータスが限界値を突破したものに与えられる。
これは明らかに破格の称号だな。これに比べればしょぼく感じるが、2つ目の得たこの称号も十分にいい効果だ。
俺は冒険者ギルドをでる。
取り敢えず魔物を狩ってレベルを上げるか。
始まりの街の周囲には東西南北に異なった森が存在する。東が1番弱く、北が1番強い。
ここら辺の設定は流石にベータと同じだろう。パターンは増えているだろうけど
その前にこの初期装備の効果でも見てみるか。初期装備は1回鑑定しないと装備効果の恩恵を得られない罠があるからな。
名称:初心者の剣
希少度:一般級
品質:10
重量:0
効果:[破壊不能]
補正:[STR+1]
装備条件:無し
説明:最初に運営から支給される武器。
耐久度:100%
スロット:0
名称:初心者のシャツ
希少度:一般級
品質:10
重量:0
効果:[破壊不能]
補正:[VIT+1]
装備条件:無し
説明:最初に運営から支給される防具。
耐久度:100%
スロット:0
名称:初心者のグローブ
希少度:一般級
品質:10
重量:0
効果:[破壊不能]
補正:[DEX+1]
装備条件:無し
説明:最初に運営から支給される防具。
耐久度:100%
スロット:0
名称:初心者のズボン
希少度:一般級
品質:10
重量:0
効果:[破壊不能]
補正:[CON+1]
装備条件:無し
説明:最初に運営から支給される防具。
耐久度:100%
スロット:0
名称:初心者のブーツ
希少度:一般級
品質:10
重量:0
効果:[破壊不能]
補正:[AGI+1]
装備条件:無し
説明:最初に運営から支給される防具。
耐久度:100%
スロット:0
名称:初心者シリーズ
効果:[経験値極小増加(Lv.10)][熟練度極小増加(Lv.10)]
補正:[HP+10][MP+10]
説明:最初に運営から支給される初心者装備を一式装備すると可能となるセット効果。
よし。これで装備の効力を発揮した。さて東から西の森は恐らく初心者とガチ勢の巣窟になっている筈だ。
東の森は最弱種の兎が出現するエリアだ。多少移動速度が早いがHPが少なく防御力も低く初心者のいい練習相手となる魔物だ。
西の森は犬が出現するエリアだ。移動速度が兎より速くまぁまぁのタフさを持つ初心者の壁と言った感じだ。攻撃力もまぁまぁ高いのでかなり苦労するだろう。
南の森は熊が出現するエリアだ。大型で攻撃力、防御力共に高くHPも多くてかなり難しい魔物だ。但しスピードはそこまでなのでガチ勢辺りは南の森でレベ上げしていることだろう。
となると俺が行くのは北の森だな。北の森はガチ勢でもレベ上げしてからじゃないと近付かないエリアだ。
出現する魔物は狼。単体でも他の森の全ステータスが高い。
それなのにも関わらず集団で出現するためガチ勢達でもレベリングしないと勝てないのだ。
まぁ俺は例外ともいえるからな。
北の森に行く途中にでも魔力認識のレベ上げでもしておくか。