103 出張の『お手伝い』6(語り部2)
<<<「鶴と狸の恩返し」>>>
・・・の続き。
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※ り:リト ク:クレハ ク++:鼻を摘まんだクレハ
りトはできる限りクレハが見えないように椅子に大きく座って、クレハの出番を待っていた。
リトの背中をトントンと合図して、口パクの準備を促してから、話し始めた。
( 注意:~~~ここからはクレハの独り語り~~~ )
ク++「
昔々、あるところに、こどもたちが大人になって、2人ぼっちのふうふが、すんでました。
おとうさんは山へマキをひろいに、お母さんは川へせんたくへいきました。
あるひ、お父さんはキリで道にまよってしまいました。キリがはれると、モモがいっぱいの
林にたどりつきました。
モモのかぐわしいさそわれて、お父さんは背の高さ位の大きなモモを見つけました。
この香るモモをお母さんに届けてあげたいと思いましたが、大きくて運べません。
せめて少しでも、そう思ってモモをナタを入れると、モモの中から幼い子供が入って
おりました。
お父さんは、このままでは獣に食べられてしまうだろうと心配して、子供を担ぎ、
持てるだけモモのを抱えてお家に帰りました。
お母さんとお話しして、栗が大好きがった子供の『栗太郎』の事を思いながら、
モモから現れた子供を『桃次郎』と名付けました。
桃次郎は大きく、強くとすくすく育ち、熊にも負けないりっぱな大人へと成長
しました。
そんなある日、国王の使いの者がやって来ました。
栗太郎が、まお~のぐんたいから、えらい人を守った、ゆうかんな姿を称えて
剣とみしるしの髪を届けにやって来たのです。
お使いの者が「キシとしてユウカンなお姿でした」と褒めてくれました。
老夫婦は「栗太郎はおエラいさんのお役に立てたのですね」
と、答えたまま泣き崩れてしまいました。
暫くして桃次郎は
「兄の敵を討つために旅に出ます。僕はその為にこのにきました。
今まで育ててくれてありがとうございました」
と話します。当然、父母は反対しましたが、ガンコな決意に折れてしまいました。
父母は、栗太郎が守ってくれるようにと、形見の剣と旅のお金を与えて
泣きながらさよならしました。
桃次郎はお供に速く鋭いワシ、木々を砕く狼、岩を投げる熊を連れて旅に出ました。
何年かして、父母の元へケガのあとが痛々しい青年が大きな金袋を携えて、
美しい女性と共に現れました。
「ただいま戻りました。お父さん、お母さん」
「初めてお目に掛かります。義父上様、義母上様。
わたくし柿音と申します」
「よよよ、桃次郎なのかい。生きて帰ってきてくれて良かった。本当に良かった」
と嬉しく泣き崩れるお母さんに代わり、お父さんが
「お帰り桃次郎。無事で何よりだ。それとお嬢さん、何も無いあばら屋で済まないが、
中で休んで いかないか。長旅でお疲れだろう」
「ありがとう御座います義父上様」
食事の団らんで桃次郎が旅のお話しをしました。
ん~とね、だいたいこんなかんじ
・旅の途中で出会った、月夜見の魔法を使える柿音と共に魔王軍と戦った事。
・ケガのあとを見せながら、たいへんな戦いを重ねながらも魔王を倒した事。
・この戦いが終わって仲良くなった2人は結婚した事。
・帰る途中で山に帰った、共に旅立った鷹・狼・熊は、この山の主をなった事。
そして・・・、
桃次郎は柿音と共に王様のちょくぞくのキシ様となって国を、世界を守る役目を
たのまれたのでした。
と告げました。
翌朝、老夫婦は立派になった桃次郎とその嫁を、誇り高い気持ちで見送りました。
ク++ おしまい」
( 注意:~~~ここまでがクレハの独り語り~~~ )
ベルが、からかうつもりで開口し始めた。
「あらら。殆どがクレハちゃんがお話ししちゃったのね」
リトは「ちがいます。僕がお話ししました」と必死に反論する振りをした。
「そうなの? そのわりには、声が高く可愛らしかったわよ。そうね、お話ししてくれはのはおツルさんなのね」
ク++「主様~。とってもごめんなさい。正体、ばれちゃいました。
主様と別れるのは残念です。でも狸さんの魔法がなくなっちゃうので。
ごめんなさい~わたしは帰らせて頂きたく思います~~。さようなら~~~」
クレハは遠くへ走って行く様にパタパタと駆ける真似をして自分の椅子に座った。
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「あ・・・え~と、以上で「鶴と狸の恩返し」のお話しはお終いです」
「たのしんでもらえたら、うれしいな~」
「ええ。楽しかったわよ2人とも。本当に、即興でお話し考えちゃうなんて面白い子供ね。聞いた通り不思議な子達ね」
「あ・・・はい。僕達の国では、新しい年になるとお祭りをするんです。お祭りではみんなで楽しい芸をして厄祓い・・・、悪いのが去るようにってお祈りするんです。僕達はいつも2人て1人役の芸をしていましたので・・・」
見た目の年相応ではないと思われたと思い、慌てて言い訳を口に出したが、信じて貰えただろうか?
「・・・そうなのね、リトくんのお祝いのしきたりって分かってるのね。面白いお話しありがとう。それより、みんな沢山お話しくれて疲れたでしょう。飲み物をどうぞ」
「リトさぁ。その話って、なんか、
とっっっっても聞いた事があるような気がするんだけど!!
本当はどうなのかな?」
「ナーガ、ごめんねよく分かんないよ。本当にごめんね」
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ネタばらしすれば、クレハのネタは
・鶴の恩返し
・狸賽
・桃太郎
・金太郎
・かぐや姫
・「桃栗3年柿8年」
を、まぜこぜにしていたみたいだ。同じ話をしろって頼まれても、即興だから無理なの。後でもう一度聞かせてって、言わないでね。
本気でお願い。(>人<;)’’




