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魔王の転生先は日本(ファンタジー)でした。  作者: くろきしま
01章 魔王様は劣等生
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第2話 魔王様は嫌われている

「行ってきまーす」と母上に声をかけて玄関を出る。

 時計を見ると時刻は7時半を回ったとこ「ゲッ」ろだ。


 少しゆっくりし「ちょ、なん――」すぎた様だ。

 エレベーターまで早足でいく。


 僕が住んでいる特別区は結構広い。

 東京湾をほぼ埋め立てたからだ。

 中央防波堤の埋立地を拡大に拡大し続けた結果でもある。


 そこで僕は――背後から強い衝撃に襲われた。


「痛いよ」


「蹴った私の方が痛いわよ!!」


「蹴らないという選択はないの?」


 僕がそう聞くと、彼女『愛澤あいざわ勇希ゆうき』は苦い顔をする。

 チンという音とともに、エレベーターが到着する。


 幸い中に人は居らず、二人で入り1階のボタンを押した。

 狭い個室に二人きり、沈黙に耐えきれなかったのか勇希は、


「別に、身体強化してるんだから痛くないでしょ」と口にした。


 僕は「身体強化してても痛いよ」と答え、心の中で(軽く小突かれるくらいにはね)と呟く。


「ちゃんと鍛えないとダメよ。特にアンタには取り柄がそのくらいなんだから」


 勇希は呆れた顔をして語る。

 痛いほど図星だった。


 僕には返せる言葉を持っていない。

 沈黙していると1階についてドアが開いた。


「そんなんじゃ高校生活も灰色なんだからね」


 そう言葉を吐き捨てて、呆れた表情のまま勇希は1人足早に去っていった。


 勇希と妹の悠は似ている、僕を嫌っているって言う点がね。


 僕は背に勇希の足跡がついたまま、それに気付かず登校するのだった。

み、短い(゜ω゜)

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